「女教皇」の版間の差分

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== 寓画の解釈 ==
伝説上の人物・[[女教皇ヨハンナ]]をモチーフとすると言われる。[[カトリック教会]]では女性が[[司祭]]以上の職に就くことを認めていないため、カトリックの世界では現実には有り得ないものとして扱われる「女教皇」はしばしば「反[[ローマ教皇]]」の象徴とされる。[[マルセイユ版タロット|マルセイユ版]]に描かれる女教皇は同版の[[教皇 (タロット)|教皇]]と同じような被り物([[教皇冠]])を頭に乗せ、この女性が最も高い位の人物であることを表す。被り物の内側から頭全体を覆う白い[[ベール (服飾)|ベール]]から、この女性が[[修道女]]あるいは[[尼]]といった聖職に就いていることを示し、同時に[[処女]]であることを表現している。女性の持つ書物は[[トーラー|トーラ]]の書であると解釈されるのが一般的であり高度な知識や学問の象徴とされる。
 
[[ウェイト版タロット]]の黒い柱にある「B」は「'''ボアズ''' (Boaz)」で闇を、白い柱にある「J」は「'''ヤヒン''' (Jachin)」で光を意味する。それぞれ[[エルサレム神殿]]にあったとされる同名の柱に由来するイメージである。[[マルセイユ版タロット|マルセイユ版]]では、描かれる書物が観る者の側に開かれ、その知識を授けようとしている構図なのに対し、[[ウェイト版タロット|ウェイト版]]ではベールで半分隠れている。これは「宇宙の真理というものは、人間には容易に理解できない」ことを意味する。
 
== 脚注 ==