削除された内容 追加された内容
MomijiRoBot (会話 | 投稿記録)
m [​[生産者]​] → '''生産者''' ∵Removed self-link: Check Wikipedia #48
9行目:
[[生物学]]に於いては、[[生態学]]の分野で、[[食物連鎖]]や[[栄養段階]]、[[生態ピラミッド]]などを考える上で'''生産者'''という言葉を使う。これは、普通はいわゆる[[植物]]([[藻類]]を含む広い意味で)のことである。
 
自然環境には様々な生物が生息しており、それぞれの環境にはある程度決まった組み合わせの生物群が見られる。これを[[生物群集]]と言うが、そこに生息する[[動物]]、[[菌類]]などの[[従属栄養]]生物は、他の動植物を餌として捕食したり分解したりしてエネルギーを得ている。生物群集の食物連鎖を辿って行くとその最基部には植物が存在し、エネルギーの源は植物の[[光合成]]によって作られたものであることがわかる。植物は光のエネルギーを用いて無機物から有機物を合成しており、これを栄養源として生育する([[独立栄養生物]])。植物が消費するエネルギーも光合成産物に由来するので、生物群集の消費するあらゆるエネルギーは植物の光合成に依存していることになる。このような意味で、光合成を行う植物はその群集における[['''生産者]]'''と呼ばれる。
 
なお細菌類にも光合成を行う種が存在し、他に光ではなく無機化合物を酸化させることでエネルギーを取り出す[[化学合成]]細菌も知られている。これらも独立栄養生物として有機物を生産するが、我々がよく知っているような環境に於いてはその活動は(わかっている限りでは)目立ったものではない。従って、一般には植物が生産者とほぼ同等の意味で使われる。