「究竟一乗宝性論」の版間の差分

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原名は、「ラトナゴートラ」({{lang|sa|ratnagotra}})は「宝性」([[仏性]])、「ヴィバーガ」({{lang|sa|vibhāga}})は「分別・分析」、「マハーヤーノーッタラタントラ」(マハーヤーナ・ウッタラ・タントラ、{{lang|sa|mahāyāna-uttara-tantra}})は「大乗の優れた(究極の)教説」、「シャーストラ」({{lang|sa|śāstra}})は「論」であり、総じて「宝性の分別を通じた大乗の究極の教えについての論」、漢字要約すると『'''宝性分別大乗究竟要義論'''』となる。
 
== 作者 ==
著者は原典に記載はないが、中国では、[[智顗]]が作者を「堅意」とし、[[円測]]と[[法蔵_(唐)|香象大師法蔵]]が「堅慧」({{lang-sa-short|Sāramati}}、娑囉末底)と伝えている<ref>加納 和雄 "[http://ci.nii.ac.jp/naid/110009425682 『宝性論』弥勒著作説の下限年代再考 : 敦煌梵文断簡IOL Khot S 5とPelliot 2740の接合復元と年代推定] "、印度學佛教學研究 60(2), 2012-03、p. 957</ref>。チベットでは韻文を[[弥勒 (僧)|弥勒]]、散文の註釈を[[無著]]の作とする。
 
== 翻訳 ==
* 『究竟一乗宝性論』4巻 [[堅慧]]造、[[勒那摩提]]({{lang|sa|ratnamati}})訳 (511年訳)
* {{unicode|Theg-pa chen-po rgyud bla-mahi bstan-bcos}} ({{unicode|rnam-par bzad-pa}})
チベットでは略称を『ウッタラタントラ』{{lang|sa|Uttaratantra}} ({{unicode|Rgyud bla-ma}})という。著者は原典に記載はないが、中国では堅慧({{lang-sa-short|Sāramati}}、娑囉末底)と伝え、チベットでは韻文を[[弥勒 (僧)|弥勒]]、散文の註釈を[[無著]]の作とする。漢訳年代、および内容から判断して、成立は4世紀末-5世紀初と考えられる。
 
== 内容 ==