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== ストーリー ==
[[ローマ]]の街角の舗道カフェで話し込む青年が二人。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]から来た大富豪の息子フィリップと貧しく孤独な青年トム・リプリー。<ref group="注">トム・リプリーはふとしたきっかけで富豪グリンリーフ氏に自分が氏の息子フィリップの友人であると信じ込ませ、イタリアから帰らず放蕩三昧のフィリップをアメリカに連れ戻すよう依頼を受ける、と原作にあり、後に同じ原作で再映画化され映画「リプリー」はリプリーが父親に会う場面が冒頭に描かれているが、この「太陽がいっぱい」ではすべて省略され、最初からイタリアを舞台に青年二人が出会ってからの話として展開させている。</ref>フィリップはトムを見下している。フィリップをアメリカに連れ戻すよう父親から依頼を受けてアメリカから来たトムだが、フィリップには帰国の意思はなく、約束を果たせず父親から謝礼金を受けることが出来なくなったトムは手持ちの金がなくなり、そしてフィリップの金目当てに彼と行動を共にする。いつしかフィリップから疎まれるようになった。トム自身やフィリップの恋人のパリ娘マルジュに対してフィリップが時折見せる傍若無人な態度にトムの怒りが増す。フィリップは[[ナポリ]]に近い漁村モンジベッロにマルジュと愛の巣を持っていた
[[ローマ]]の街角の舗道カフェで話し込む青年が二人。[[アメリカ合衆国|アメリカ]]から来た大富豪の息子フィリップと貧しく孤独な青年トム・リプリー。<ref group="注">
トム・リプリーはふとしたきっかけで富豪グリンリーフ氏に自分が氏の息子フィリップの友人であると信じ込ませ、イタリアから帰らず放蕩三昧のフィリップをアメリカに連れ戻すよう依頼を受ける、と原作にあり、再映画化した「リプリー」はリプリーが父親に会う場面が冒頭に描かれているが、この「太陽がいっぱい」ではすべて省略され、最初からイタリアを舞台に青年二人が出会ってからの話として展開させている。</ref>フィリップはトムを見下している。フィリップをアメリカに連れ戻すよう父親から依頼を受けてアメリカから来たトムだが、フィリップには帰国の意思はなく、約束を果たせず父親から謝礼金を受けることが出来なくなったトムは手持ちの金がなくなり、そしてフィリップの金目当てに彼と行動を共にする。いつしかフィリップから疎まれるようになった。トム自身やフィリップの恋人マルジュに対してフィリップが時折見せる傍若無人な態度にトムの怒りが増す。
 
[[ナポリ]]に近い漁村モンジベッロに美しいパリ女マルジュと愛の巣を持つフィリップ。やがて3人でヨットに乗り沖合に出た。ヨットの中でもフィリップの傍若無人ぶりは変わらなかった。マルジュが作った料理を3人で食事すると、テーブルにはマスカットや洋梨が盛られたフルーツ皿、魚のムニエルにレモンを絞り、フィリップは魚を指を使って小骨を丁寧に取りながら食べている。トムがフィリップの父親は自分にすがっていると話すと、フィリップは「上品ぶるのは下品な奴のすることだ。魚はナイフで切るもんじゃない。ナイフの持ち方も間違っている。」という。その後小細工を弄してマルジュを下船させてから、トムはついに船上でフィリップを殺害し、死体をロープで縛って海に捨てた。
 
港に戻った後にトムはフィリップになりすまして彼の財産を手に入れようと画策し、彼の身分証明書の写真を自分のものに変えて粘土で押印して偽造し、彼のサインをそっくり真似るため壁に白い紙を貼り付けて、スライドで彼の筆跡を壁に拡大して映写し、その白い紙の上何度も書いて練習し、彼の声色を真似てフィリップになりすましていく。そしてフィリップに会いたがるマルジュにタイプで打った手紙を渡す。だがフィリップの友人で、利子で食っているという遊び人のフレディ問を受けねてきて、トムがフィリップになりすましてことを見破られたため、[[布袋|布袋尊]]の置物で撲殺する。フレディし、彼の死体を捨てる際に「君を殺したのはフィリップさ、僕じゃない」と語る。このフレディ殺しで警察が動き、フィリップが行い、そ方不明であることでトムの身辺を捜査し始めた。トムはフィリップがフレディを殺自殺したように見せかけてマルジュの心を傷つ自分に向させ、やがてトムはマルジュと結ばれた。ヨットを売り払うことにして、マルジュはヨットの査定に立ち会うためにマリーナへ向かう。イスキアの浜辺でトムは一人、売店の女中に極上のカクテルを注文すると、「太陽がいっぱいで最高の気分さ」と完全犯罪に酔いしれる。ヨットがスロープに引き揚げられるにつれ、ヨットのスクリューに絡んだ一本のロープが見えて水面に繋がり、沖合に捨てたはずのフィリップの遺体が次第に水面上に上がってくる。マルジュの悲鳴が響き渡る。やがて刑事たちが売店にやってきて、電話だと偽ってトムを呼び出すよう、女中に指示する。トムは女中に呼ばれるまま、売店へと歩いていった。後には、太陽がいっぱいの浜と青い海が広がるのみだった。
 
そしてマリーナに停泊したままのフィリップのヨットを売り払うことにした。二人が海岸で泳いだ後にマルジュはヨットの検査に立ち会うためにマリーナへ向かう。イスキアの浜辺でトムは一人イスに座り、売店のウエイトレスに「太陽がいっぱいで最高の気分さ」と語り、完全犯罪に酔いしれる。マリーナではヨットを陸に引き揚げると、ヨットの後尾のスクリューに絡んだ一本のロープが見つかり、それを辿って水面を見ると、マルジュの悲鳴が響き渡った。やがて刑事たちが売店にやってきて、トムはウエイトレスに呼ばれて売店へと歩いていった。後には、太陽がいっぱいの浜と青い海が広がるのみだった。
== キャスト ==
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