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→‎栽培: 高温登熟障害
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水田で育成されたものを'''水稲'''(すいとう)、畠で育成されたものを'''[[陸稲]]'''(りくとう・おかぼ)と呼ぶ。日本では、近年では陸稲は少なくなっている。(陸稲は栽培に水が少なくて済むが面積あたりの収穫量が水稲より少ない上に、[[連作障害]]が発生する)
 
水稲は収穫までの間に大量の[[水]]を使うが、そのため地力の低下が小さく、永久[[連作]]<ref>黒田治之、「[https://www.jstage.jst.go.jp/article/cookeryscience1995/32/2/32_151/_article/-char/ja/ わが国果樹栽培技術の課題と展望]」日本調理科学会誌 Vol.32 (1999) No.2 p.151-160, {{DOI|10.11402/cookeryscience1995.32.2_151}}</ref>([[二期作]])が可能である。
 
イネは[[夏期]]にある程度高温になる温暖湿潤の気候が適しているが、[[寒冷地]]向けの品種が作出されその栽培法が確立したため、寒冷地での栽培も可能となった。日本では、現在では総生産高のうち、[[北海道]]および[[東北地方]]が占める[[割合]]が最も大きい。東北地方や新潟県の内陸部は夜間の気温が低いためイネの消耗が少なく良食味の米が収穫できるとされ、近年の[[食味検査|食味]]ランキングでは東北地方および新潟県の産米が上位を占めている<ref>[http://www.mitinoku.or.jp/topics/syokumi.htm 食味ランキング特A] みちのく村山農業協同組合</ref>。しかし、[[1931年]](昭和6年)に[[並河成資]]によって世界初の寒冷地用水稲・早稲である[[水稲農林1号|農林1号]]の育成が成功するまでは、{{要出典範囲|現在米どころとされている[[新潟県|新潟]]、[[山形県|山形]]、[[秋田県|秋田]]など[[冷涼地]]の晩稲は「鳥またぎ」とされ、食味では[[台湾]]米の比するところではなかった|date=2016-11}}
 
なお、温帯原産である温帯日本型は本来熱帯気候には適しておらず、温帯に属する日本でも、夏期に[[猛暑]]が続くと登熟障害を起こしうる。近年は[[地球温暖化]]に伴い西日本を中心に[[猛暑日]]が増え、登熟障害<ref>森田敏、「[http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010780920 水稲高温登熟障害の生理生態学的解析]」 九州沖縄農業研究センター報告 (52), 1-78, 2009-08, {{naid|120005319212}}</ref>や食味の低下が問題になっており<ref>{{PDFlink|[http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/070109/gaiyou/001/documents/6.7.pdf 水稲の高温登熟障害の発生要因と対策]}} 和歌山県</ref>栽培技術による対応<ref>[http://www.jeinou.com/benri/rice/othermethod/2009/04/300959.html 高温障害に強い稲の栽培法] 全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ</ref>だけで無く、耐高温品種の育成が課題になっ作出も行われている<ref>{{PDFlink|[https://www.pref.saitama.lg.jp/b0909/documents/619704.pdf 高温登熟性の高い水稲品種「彩のきずな」の高温条件下における光合成特性]}} 埼玉農総研研報(13)28-33,2014</ref>
 
== 主要病害虫 ==