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=== 中国、インドの影響と伝統的国家の成立 ===
東南アジアは、(フィリピンを除き)中国とインドの交易ルートの中間地帯にあり、中継点として古くから発展し、中国ないしインドからの文化的影響下のもとに各地に伝統的国家が成立することになり([[インド化 (東南アジア) |インド化]])、その後、それぞれが独自の歴史的発展を遂げた。古代インド人は、この地を「黄金州」ないし「黄金の地(スワンナープム)」と呼び、中国人は「南海」と称していた。
 
東南アジア海域の政治勢力は、[[扶南国|扶南]]を経由して[[南北朝時代 (中国)#南朝|中国南朝]]の各朝と交渉してきたが、6世紀の前半には、南シナ海、マレー半島、マラッカ海峡、ジャワ島、バリ島にそれぞれ国が形成され、中国南朝<ref>南朝梁武帝(502~549)の治世</ref>と直接交渉をもつようになり、積極的に朝貢するようになった。しかし、中国人の東南アジアに対する認識は、依然として島嶼部または大陸部沿岸の[[港市国家]]群の世界であった。