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[[東京都|東京]]・[[新宿区|新宿]]の[[七曲署]]を舞台に、[[ニックネーム]]で呼び合う刑事たちが活躍する。登場する刑事の'''若さ'''や'''青春'''を前面に押し出した事で、後に日本の刑事ドラマシリーズに残る金字塔になった。それまでの[[刑事ドラマ]]はどちらかといえば事件中心のものであり、刑事たちの人間模様を主にした刑事ドラマはこれが始めてであった。また、デカ、ホシ、サツなどといった警察用語を広めた。また「'''走る'''」刑事ドラマとしても有名で、[[勝野洋]]、[[宮内淳]]が走った延距離は地球半周分とも。青春シリーズでの経験と「東京バイパス指令」の反省から企画された。当初は「青春アクションドラマ、職業は刑事」とされて「刑事ドラマ」としての色は薄かった。
レギュラー刑事が一部例外はあるものの毎回全員出演するというのも初めてのことであった。
[[殉職]]者が相次ぐ設定になったのは、元々主人公・'''マカロニ刑事'''こと、'''早見淳'''の成長物語にする設定の予定にしたかったのが、演じる[[萩原健一]]に降板を申し出られて、製作側が苦肉の策で考え出したのが殉職のプロットだった事に端を発するという。その後は新人や無名に近い俳優を主演の新人刑事として出演させてその人間的に成長する姿を描いていった。これにより[[松田優作]]、[[勝野洋]]、[[山下真司]]、[[渡辺徹 (俳優)|渡辺徹]]、[[又野誠治]]といったスターを生み出していった。
 
七曲署捜査一係に早見淳が着任するところからこのドラマは始まった。一係は藤堂係長以下、山村・野崎・石塚・島らのメンバーで、38話より少年課から内田も加入する。第一話の犯人役には、当時新進俳優として頭角を現してきた[[水谷豊]](後に萩原とは「傷だらけの天使」で共演)が登場。現在は政治家で女性大臣にもなった山東昭子も新聞記者役としてセミレギュラーだった。その後も[[浜美枝]]、[[沖雅也]](スコッチ役ではない)、[[藤竜也]]、[[近藤正臣]]、[[宍戸錠]]などゲストが多数出演していった。特に[[沢田研二]]がゲスト出演したエピソードはGS時代のスターの共演で話題となり、撮影所にファンが殺到したらしい。
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滝は半年後に転属し、短期の「'''ボン単独編'''」となった。この時期は麻薬Gメン房江のゲスト編や誤って容疑者を死亡させて辞表を出すなど良の成長に重点が置かれる。初の海外ロケを控えて岩城創が欠員補充として配属された。以降は「'''ボン・ロッキー時代'''」としてタイトルバックも二年間不動のロングラン・シリーズとなった。宮内淳の人気急上昇で良の殉職劇が延期に延期され、次期新人候補の山下真司は半年以上浪人させられ、北海道ロケにカメオ出演した。
 
良から新人五代潤に交代し、新人登場と共にテーマ曲が新アレンジに変更された。この時期の番組はアクション面が弱まり、地味な作品が主流だった。さらに[[東京放送|TBS]]の[[裏番組]]の「[[3B組金八先生]]」に世間の注目が集まり、[[視聴率]]と人気を急激に落としていった。[[テコ入れ]]策の1つとして転勤した滝を復帰させた。
 
初期から出演していた島刑事役の小野寺昭が降板を表明。島の後任として西條昭が登場し、以降からは作品のバリエーションが豊富になり、娯楽性も増して人気を取り戻すことに成功する。
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原昌之が登場する。原役の三田村は必殺シリーズとの掛け持ちで出番があまり多く出来なかったが、神田・徹らと「ミワカントリオ」と呼ばれて番組の人気向上に貢献した。
北米ロケで創は殉職し、野崎は警察学校への栄転で姿を消す。さらに石塚も殉職で降板が決定していた。制作サイドは急激なメンバーチェンジによるファン離れを恐れ、テーマ曲を元の音源に戻して「原点回帰」を行った。後任として春日部一が登場。一は初代・早見淳を意識したキャラクターで、登場編も1話「マカロニ刑事登場」のリメイク的な作りとなった。1話の撮影に使った喫茶店パークサイドも登場する。世良公則の加入から「カワセミ時代」と呼ばれる黄金期を向かえ、テレビ情報誌のグラビアを飾った。
 
石塚殉職後、井川利三が着任し、その後は中堅としてチームを支えた。
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一の殉職後の後任として澤村誠役・又野誠治が用意されたが、一の延命で交代劇がないまま誠が登場する。後のVシネマでの共演のきっかけとなった。
 
一の殉職後は欠員補充はなかったが、約半年後石原良純の水木悠が七曲署に赴任することになる。悠は本庁のIT担当刑事という設定で登場後、レギュラー入りした(これが元で[[三菱電機]]が複数社スポンサーの1社に入ったとされる)。
 
淳二の死後、後任として島津公一が配属された。(最終回を前に海外研修という形で姿を消した。)
 
その後、テーマ曲の音源は、[[シンセサイザー]]を使ったもう1つのアレンジ版に変更された。
 
番組終了半年前には14年間出演していた山村も殉職で姿を消す。石原裕次郎も再入院から番組を降板。代わって橘兵庫が係長代理として着任するが、番組の打ち切りが決定する。