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{{出典の明記|date=2011年4月}}
[[ファイル:Křemičitan sodný.PNG|thumb|250px|ケイ酸ナトリウム(<math>Na_2SiO_3</math>)]]
'''水ガラス'''(みずがらす)は、[[ケイ酸ナトリウム]]の濃い[[水溶液]]である。ケイ酸ナトリウムを[[水]]に溶かして加熱することで得られる。[[水飴]]状で大きな[[粘度|粘性]]を持ち、[[接着剤]]、耐火塗料などとして利用される。[[粘土]]の[[粘性]]を低下させる力を持ち、粘度調整用の添加剤として[[陶芸]]で使用される。他に鋳造型でも結合材として使用される。
 
水ガラスに[[塩酸]]などの強酸を加えると、弱酸の遊離がおこって[[ゲル状]]の[[ケイ酸]]が[[沈殿]]する。
:<math>\rm Na_2SiO_3 + 2HCl \longrightarrow H_2SiO_3 + 2NaCl</math>
また、水ガラスに[[金属塩]]を加えるとその[[ケイ酸塩]]が生成する。この現象を[[ケミカルガーデン]]といい、理科の実験でよく題材にされる<ref name="mizugarasu">{{Cite web|url=http://rakuchem.com/mizugarasu.htm |title=ガラッと固まる水ガラス |accessdate=2016-11-21|author= |author2= |author3= |author4= |date=|publisher=}}</ref>
 
凝固したものを加熱乾燥させると、[[シリカゲル]]と呼ばれる[[二酸化ケイ素]]の[[キセロゲル]]となり、[[多孔質]]で表面積が大きいため、[[乾燥剤]]や[[触媒]]として利用されている<ref name="mizugarasu"/>。水分の[[指示薬]]として[[塩化コバルト]](Ⅱ)を添加して、青から薄桃色に呈する変化が知られている<ref name="mizugarasu"/>。
 
[[東北地方太平洋沖地震]]によって深刻な事態に陥った[[福島第一原子力発電所]]の2号機([[福島第一原子力発電所事故]])では、きわめて高い濃度の[[放射性物質]]を含む水が海に直接流出していたが、周辺に水ガラスを注入したことで流出を弱めることができた<ref>[http://www.chunichi.co.jp/s/article/2011040690121348.html?ref=rank 中日新聞福島原発、汚染水流出止まる 止水剤注入が効果_社会(CHUNICHI Web)]{{リンク切れ|date=2011年4月}}</ref><ref>[http://plaza.rakuten.co.jp/cibirin/diary/201104060001/ 福島第1原発事故 東京電力、水ガラス注入について「一定の効果はあった」 ]</ref>。
 
[[青函トンネル]]等、地盤の軟弱な地層でトンネルの掘削時に水ガラスを注入することで固める例もある。
 
== 脚注・参照 ==
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== 関連項目 ==
* [[ガラス]]
* [[シリカゲル]]
* [[ゾルゲル法]]
* [[分相ガラス]]
* [[マイクロカプセル]]
 
== 外部リンク ==
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[[Category:ガラス]]
[[Category:水]]
[[Category:無機化学]]