「架空電車線方式」の版間の差分

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材質には、饋電線には[[電線|硬銅より線]]・硬アルミより線が使用される。トロリ線には主に硬銅トロリ線が使用されるが、耐熱性を上げた[[銀]]入り銅トロリ線、[[新幹線]]の高速区間用として、銅に[[鋼]]心を入れたCSトロリ線,耐摩耗性に優れた[[錫]]入り銅・析出強化銅合金(PHC)トロリ線がある。吊架線には一般には[[亜鉛めっき|亜鉛メッキ]]鋼より線が使用されているが、饋電吊架式とCSトロリ線を使用してのシンプルカテナリー方式(後述)では、硬銅より線が使用されている。トロリー線の断面形状には、形円形・溝形円形・異形などがあるが、日本では溝形円形が使用されている。[[断面積]]は、[[在来線]]の[[本線]]用が110 [[平方ミリメートル|mm<sup>2</sup>]]、在来線の[[側線]]用が85 mm<sup>2</sup>、新幹線用は170 mm<sup>2</sup>が使用されており、[[強度|引っ張り強さ]]に対する[[安全係数]]は硬銅トロリ線で2.2、CSトロリ線で2.5としている。また、トロリ線には、流れる[[負荷]][[電流]]、[[電気抵抗|抵抗]]損、集電装置の摺板の[[摩擦|接触]][[抗力|抵抗]]、[[停車 (鉄道)|停車]]中に[[列車]]の[[補機]]類の使用により流れる補機[[電流]]により、[[温度]]が上昇するため、許容温度が定められており、トロリ線で90 [[セルシウス度|℃]]、ほかの[[電線#裸電線|裸電線]]で100 ℃としている。
 
架線は集電装置の摺板の磨耗が偏らないよう、摺板に対して横方向に[[蛇行]]して張られており<ref>集電装置の摺板に対してトロリー線が一定位置のままだと、摺板のその位置のみが摩耗するためである</ref>、それによる[[軌条 (鉄道)|レール]]中心に対する架線の左右の片寄りを偏位と言う。実際には、[[直線]]区間では振止金具を、曲線区間では曲線引き金具を使用して、トロリ線とビーム・可動ブラケットの間に取付けることにより、トロリ線に左右の偏位をつけさせるとともに架線を保持させる。また、集電装置の摺板の[[摩擦]]でトロリー線も磨耗するため、トロリー線の使用限度が決められている。電圧が高い[[交流電化]]区間では、[[直流電化]]区間より架線を支持する懸垂[[がいし|碍子]]の個数や可動ブラケットと電柱の間に取付けられている長幹碍子の段数が増やされる。
 
また架線の望ましい条件として次のことが挙げられる。