「近鉄50000系電車」の版間の差分

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1990年代半ば以降、伊勢志摩を訪れる観光客そして特急利用客が減少傾向にある中でその活性化と今後の特急車両の有り方を示すことを狙いとして設計・開発が行われた<ref name="ジャーナル2013-4">『鉄道ジャーナル』第558号、鉄道ジャーナル社、2013年4月、 85 - 91頁</ref><ref group="注釈">近鉄特急の利用客数は年々減少傾向にあり、伊勢志摩方面の特急に限ると、2012年度は1994年度の554万人と比較して約6割減の220万人まで落ち込んだ。要因としてはマイカーの普及が挙げられる。『朝日新聞』(中部)2013年3月8日朝刊 9面</ref>。
 
[[2013年]]3月、その年に[[伊勢神宮]]の第62回[[神宮式年遷宮]]が挙行されるタイミングに合わせて[[大阪難波駅|大阪難波]][[近鉄名古屋駅|近鉄名古屋]]の両駅から[[三重県]][[伊勢志摩]]地方に位置する[[賢島駅]]間で営業運転を開始し<ref name="ジャーナル2013-4"/>、[[2014年]]10月からは[[京都駅|京都]]発着便も設定された<ref name="ジャーナル2014-12"/>。同年までに6両編成3本計18両がすべて[[近畿車輌]]で製造された。
 
通常の車両でもアーバンライナーの[[特別席|デラックスシート]]以上の座席(2-1人掛けでシートピッチ1,250mm)<ref group="注釈">アーバンライナーは1,050mmピッチ。</ref>を配しており、両先頭車は展望室のあるハイデッカー構造としたほか<ref group="注釈">前面展望式ハイデッカー特急車の構想自体は50000系に始まったことではなく戦後間もないころに存在した。1952年1月の近鉄社内誌『ひかり』において「豫想される近鐵超特急」という見出しで、前面ガラス張りのハイデッカーとなった電車のイラストが記載されている。「展望車」の構想の一部は[[近鉄10000系電車|10000系]]・[[近鉄10100系電車|10100系]][[ビスタカー]]で2階建て特急として実現されたが、前面展望式ハイデッカー特急車の構想はこれまで実現されることはなかった(団体車両の20000系「楽」では実現された。[[近鉄26000系電車|26000系「さくらライナー」]]では平床ながら客席からの展望が実現したが、後年の車体更新によって利かなくなった)。21000系の初期イメージスケッチではこの案が存在したが、全車平床に決定された際に立ち消えとなり、ダブルデッカー式先頭車については[[近鉄12400系電車#12400系|12400系]]開発の際のイメージスケッチで存在したが、これも立ち消えとなった。現れては消えた構想は、当該系列でようやく陽の目を見ることになった。(参考文献:田淵仁著 JTB CAN BOOKS『 近鉄特急 上 』JTB 97頁 ISBN 4-533-05171-5『鉄道ファン』第608号、交友社、2011年12月、 31頁『鉄道ピクトリアル』第505号、電気車研究会、1988年12月臨時増刊号、25頁)</ref>、近鉄の伝統である2階建て構造の[[食堂車|カフェテリア車両]]及びグループ向けのサロン席と和洋個室を設けるなど、利用者のニーズを全面的に取り入れた設備を設けた。
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組成内容は[[近鉄21020系電車|21020系]]に準じており、電動車、制御車、付随車の構成順序も同一である。ただし、機器システム上は大阪側4両と賢島側2両で分割可能な構成になっており、モ50500形の貫通路部分には[[入換 (鉄道)|入換]]用の簡易[[操縦席|運転台]]が設けられている(サ50400形には設定がない)<ref name="とれいん2013-3"/>。従って、モ50500形 - サ50400形を繋ぐ連結器は[[連結器#密着連結器|密着式連結器]]([[連結器#電気連結器|電気連結器]]付)で、それ以外の車両間は[[連結器#棒連結器(永久連結器)・半永久連結器|三管式半永久連結器]]である。なお、モ50200形とモ50500形の自重49.0tは軽量化が進んだ平成以降の電車としては重く、近鉄の現有車両では最大である<ref group="注釈">第2位は[[近鉄20000系電車|20000系]]のモ20200形・モ20250形の48tであるが、同系は全車がハイデッカー・ダブルデッカーであり平床車であるモ50200形・モ50500形の重さが際立つ。</ref>。
 
編成の向きは他の特急車両と異なり、大阪難波・京都・近鉄名古屋発着に関わらず[[伊勢中川駅|伊勢中川]]- 賢島間においてク50600形が賢島方向を向くように、向きを統一している<ref group="注釈">近鉄特急は全ての特急運行路線において編成の向きを統一しているわけではない。詳細は「[[近鉄特急#編成の向きと号車番号および席番について]]」を参照されたいが、例えば、ある編成の大阪側をA側、伊勢側をB側と呼称する。その編成が伊勢にやって来たとして、前述の基準に則り、伊勢側をB側、対する名古屋側をA側と呼ぶかと言えばそれはない。理由は伊勢中川駅構内の中川短絡線を基準とするからである。その編成は大阪側をA側、伊勢側をB側とすることは先に述べたが、同時に中川短絡線を通って名古屋側をB側とするのである。そして、名古屋側をB側とすることは伊勢側をA側とすることで、ここで大阪(A) - 伊勢(B)間の編成と、名古屋(B) - 伊勢(A)間の編成の向きが逆転することになる。従って、伊勢中川 - 賢島間において大阪からやってくる列車と名古屋からやってくる列車の編成の向きが異なるのである。しかし、50000系は中川短絡線を通過する運用がないため、短絡線基準ではなく伊勢側(B側)基準に統一しており、従ってク50600形が賢島側を向くように方向を統一している。</ref>。
 
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