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→‎噴火様式: マグマ噴火、水蒸気噴火、マグマ水蒸気噴火に大別化
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[[ファイル:Stromboli Eruption.jpg|thumb|200px|[[ストロンボリ島|ストロンボリ火山]](イタリア)]]
噴火は、様々な条件下で種々の様式をとる。[[火山学者]]はこれを、代表的なタイプに分類し、命名している。
=== マグマ噴火 ===
: マグマが直接地表に噴出する噴火をマグマ噴火という。
; [[ハワイ式噴火]]
: [[キラウエア火山|キラウエア山]]、[[マウナ・ケア山]]など、[[ハワイ島]]の火山でよくみられる噴火様式。[[流動性]]が高く、[[揮発性]]成分が少ないマグマが起こす噴火。[[爆発]]は起こらず、大量の[[溶岩]]が高速で流出する。
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; [[プリニー式噴火]]
: [[ローマ時代]]の[[ポンペイ]]、[[ヘルクラネウム]]などを埋めたことで有名な、[[79年]]の[[ヴェスヴィオ火山]]の噴火の様式。この噴火を詳細に観察し、後世に記録を残した[[ガイウス・プリニウス・カエキリウス・セクンドゥス|プリニウス]]にちなんで、プリニー式と命名された。基本的には、ストロンボリ式噴火の大規模なものである。火山灰や[[軽石]]などから構成される[[噴煙柱]]は、[[成層圏]]に達する。この噴煙柱が崩壊すると、巨大な火砕流(中規模火砕流)が発生し、広範囲に被害を及ぼす。[[富士山]]([[宝永大噴火]])、浅間山([[1783年]])など。
;; [[準プリニー式噴火]]
; [[プリニー式噴火#ウルトラプリニー式噴火|ウルトラプリニー式噴火]](カルデラ噴火、[[破局噴火]])
:: プリニー式噴火とストロンボリ式の中間のような噴火を準プリニー式噴火といい、間歇的に軽石の降灰や空震を伴う噴火を繰り返す。
: 火山の噴火としては最大級。
;; [[プリニー式噴火#ウルトラプリニー式噴火|ウルトラプリニー式噴火]](カルデラ噴火、[[破局噴火]])
 
:: プリニー式噴火の中でもVEI6以上の噴火を指す。火山の噴火としては最大級。カルデラ噴火と呼称されることもあるが、爆発的ではないハワイ式噴火でも[[カルデラ]]は形成されることがある。
; [[水蒸気爆発]](水蒸気噴火)
: 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を'''水蒸気爆発'''、水がマグマに直接触れて水蒸気爆発を起こしマグマと共に噴出する現象を'''マグマ水蒸気爆発'''という。 あまり爆発的でなく火山灰を噴出する程度の噴火も含まれまれるため、日本では'''水蒸気噴火'''と呼称することが一部の火山学者から提案されている<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/04m02/100_04m02memo.pdf 防災メモ 噴火の定義と規模] 気象庁</ref>。
 
; [[洪水玄武岩]]
: 洪水玄武岩は、数千万年に1回程度発生する。地表が大規模に割れ、大量の溶岩が短期間に地表に供給される。例えば、[[インド]]の[[デカン高原]]の[[玄武岩]]面積は、日本全土の約1.5倍に相当する。発生原因について、最近、[[プルームテクトニクス]]で議論されている。
=== 水蒸気噴火 ===
マグマが地表に噴出しない噴火。
: 火山体内部の水がマグマに間接的に温められてマグマを伴わず噴出する現象を'''[[水蒸気爆発'''、水がマグマに直接触れて水蒸気爆発を起こしマグマと共に噴出する現象を'''マグマ水蒸気爆発]]'''という。 あまり爆発的でなく火山灰を噴出する程度の噴火も含まれまれるため、日本では'''水蒸気噴火'''と呼称することが一部の火山学者から提案されている<ref>[http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/monthly_v-act_doc/sapporo/04m02/100_04m02memo.pdf 防災メモ 噴火の定義と規模] 気象庁</ref>。
=== マグマ水蒸気噴火 ===
マグマと大量の水蒸気が地表に噴出する噴火。
: 水がマグマに直接触れて水蒸気爆発を起こしマグマと共に噴出する現象を'''マグマ水蒸気爆発'''という。爆発的な噴火。
 
=== 噴出物の成分による影響 ===