「エーリヒ・フロム」の版間の差分

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== 思想 ==
フロムの思想の特徴は、フロイト以降の精神分析の知見を社会情勢全般に適応したところにある。フロムの代表作とも言える『[[自由からの逃走]]』では[[ファシズム]]の心理学的起源を明らかにし、[[デモクラシー]]社会が取るべき処方箋が明らかにされている。フロムによれば人は自分の有機体としての成長と自己実現が阻まれるとき、一種の危機に陥る。この危機は人に対する攻撃性や[[サディズム]]や[[マゾヒズム]]、および[[権威]]への従属と自己の自由を否定する[[権威主義]]に向かうことになる。自分自身の有機体としての生産性を実現する生活こそが、それらの危険な自由からの逃避を免れる手段だと説いた。フロムは、[[バールーフ・デ・スピノザ]]と同じく「幸福は徳の証である」と考えていた。つまり生産的な生活と人間の幸福と成長を願う人道主義的倫理を信奉するとき、人は幸福になれるとした。
 
フロムによれば[[神経症]]や権威主義やサディズム・マゾヒズムは人間性が開花されないときに起こるとし、{{要出典範囲|これを倫理的な破綻だとした。|date=2016年6月}}