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Mekikin (会話 | 投稿記録)
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 文献全体の包括的な[[史料批判]]は、池田満によって『定本ホツマツタヱ』(展望社)が上梓されて、『古事記』『日本書紀』との原文の内容比較がなされている。この出版によって古典として呼ぶにもふさわしいと、言う研究家も多い。記紀との厳密な原文での比較に耐え得るのは、もともとが、由来の正しい著作物であると判断されるからである。また、『日本書紀』『古事記』との、内容比較においてどう判断してゆくかは、『ホツマツタヱを読み解く』(池田満、展望社)によって公表されている。また、『ホツマツタヱ』などの内容についての総合的な解説は『ホツマ辞典』(池田満、展望社)によって、年表や、系図も付録されて詳しく公表されている。
 
『'''ホツマツタヱ'''』には、複数の写本が現存している。いくつかの写本では「ホツマツタへ」「ホツマツタエ」とも、また漢訳されて「秀真伝」「秀真政伝紀」とも表記されている。<ref>[[ヲシテ]]文字の形に意味やイメージが込められているとする[[ヲシテ]]言語学は「秀真は[[ヲシテ]]文字そのものの意味やイメージからすると全くの当て字であり、『'''ホツマ'''』の翻訳としては適当ではない。」としている。[[ヲシテ]]言語学は『'''ホツマ'''』を「文集纏」と意訳&漢訳し、『'''ホツマツタヱ'''』を「文集纏伝」と意訳&漢訳している。</ref><ref>[[ヲシテ]]言語学のソースは、池田 満・青木 純雄・斯波 克幸『よみがえる日本語Ⅱ-助詞のみなもと「ヲシテ」』[http://www.meijishoin.co.jp/book/b201177.html 明治書院] 2015/07 ISBN 4625634156</ref>『'''ホツマ'''』と略されて呼称されることもある。『'''ホツマツタヱ'''』と同様の文字による古文書である『'''[[ミカサフミ]]'''』(「三笠紀」)『'''[[フトマニ]]'''』(「太占」)も発見されている。この3書に使われている文字は同一で、文書の中では「'''[[ヲシテ]]'''」と呼ばれている。「'''ヲシテ'''」は、過去の[[神代文字]]研究、または同文献の研究経緯により「'''ホツマ'''文字」「秀真文字」「伊予文字」と呼ばれたり、「オシテ」、「オシデ」と表記される場合もある。しかし、ヲシテ文献の原文には、清音表記「ヲシテ」の用例が大部分を占めているため、濁音の「ヲシデ」の表記には疑問を呈せられることも多い。
 
12世紀初頭に成立した『[[類聚名義抄]]』などに'''ヲシテ'''に関する記述が認められると理解して、ホツマツタヱは少なくとも[[平安時代]]以前に遡るとし、真書であると考える熱心な研究家も少なからずいる。池田満の基礎研究書籍の『定本ホツマツタヱ』『ホツマ辞典』(展望社)の刊行を境にして、真書であると考える熱心な研究家もその数を増してきた。さらに、『よみがえる日本語ヲシテ』(青木純雄、平岡憲人、明治書院)の出版を受けて、さらにその勢いは増しつつある。 古くには江戸時代には、[[和仁估安聡]]、[[小笠原通当]]等が真書であると主張した。