「二酸化ケイ素」の版間の差分

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:常温常圧下ではα石英が安定だが、二酸化ケイ素は温度変化によって相変化を起こす。
:以下に示す温度は常圧での温度であり、溶剤や圧力等により変化する<ref>熱とエネルギーを科学する 171p ISBN 4501419008</ref><ref>[https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcersj1950/89/1036/89_1036_637/_pdf ケイ石耐火物におけるトリジマイトからクリストバライトへの転移に及ぼすAl2O3の影響](窯業協會誌 Vol. 89 (1981) No. 1036 P 637-642)</ref>。
::'''α-石英'''― 575℃→573℃→'''β-石英'''― 870℃→ '''β‐[[鱗珪石|トリディマイト]]'''― 1470℃→ '''β‐[[クリストバライト]]'''― 1705℃→ 溶解
:しかし、β‐トリディマイトは不純物の無いβ-石英からは転移せず、この形態を経由するには添加物を加える必要がある。そうしない場合、1050℃でβ-石英からβ‐クリストバライトに直接相変化する<ref>Heaney, P. J. (1994). "Structure and chemistry of the low-pressure silica polymorphs". Reviews in Mineralogy. 29.</ref>。
:上記の様に説明したが、大抵はβ-石英から1550℃で直接溶融する。これはそれぞれの結晶を構成するSiO<sub>4</sub>正四面体が、頂点の酸素を共有して結合して3次元的なネットワークを形成しているが、その結合の仕方が各結晶構造で異なるため簡単に相変化が起きない為である<ref name=keio>[http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/PDF%C2%A5AN10079809-20090930-0013.pdf?file_id=27808 右水晶と左水晶の区別 ] - 慶應義塾大学学術情報リポジトリ(KOARA)</ref>。