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== 設定・用語 ==
=== 舞台背景 ===
: 作品の主な舞台となる大陸に蔓延る人外の魔物「妖魔」は、人よりも強靭な肉体と、自らが捕食した人間に擬態する能力を持っている。普通の人々は人間に化けた妖魔を見分けることができず、また多くの人は正体を明かした妖魔を討ち取る力も持たないため、妖魔に住み着かれたことが判明した町村はクレイモアに妖魔の討伐を依頼している。このように、本作の[[ファンタジー]]要素は妖魔に関連するものが大半を占めており、ファンタジーの常道である魔術や霊的な存在は登場しない。また、[[火器]]などの兵器も登場せず、人間の兵士などは[[剣]]、[[槍]]、[[甲冑]]などで武装している。
 
: クレイモアは正式名称のない怪しげな「組織」の開発した手術により自らの体に妖魔の血肉を埋め込まれた元人間で、これによって妖魔の擬態を看破する力と人間を超える身体能力を獲得しており、「組織」の構成員の指示に従って妖魔を討伐する。人間の側に立って妖魔を狩り、人間と同じ情動を持つ存在であるが、多くの人はクレイモアを妖魔に近しい存在として恐怖・嫌悪している。また、妖魔の血肉を取り込んだ代償として、いずれ身も心も「覚醒者」と呼ばれる妖魔以上の魔物に変化してしまう。
 
=== 妖魔 ===
{{Quote box|妖魔は平等だよ<br />金を持つ者 金を持たぬ者<br />地位のある者 地位のない者<br />聖職者 無神論者<br />男女 年寄り子ども<br />全て奴らには関係ない<br />内臓さえつまっていれば みんな一緒だ|クレア、{{Small2|SCENE5「まほろばの闇Ⅰ」より<ref>{{Cite book|author = 八木教広|authorlink = |coauthors = |year = 2002|title = CLAEMORE第2巻「まほろばの闇」|publisher = 集英社|location = |page = 34|id = |isbn = 978-4-08-873266-4}}</ref>}}}}
 
: 古より存在するとされる、人間を捕食する人外の存在。喰らった人間に擬態する能力を持ち、人間に成りすまして村や町に潜伏し人の内臓を殺して食らう。妖魔の擬態は極めて巧妙であり、脳を喰うことにより、その人間の記憶までも写し取るため、たとえ肉親であっても、普通の人間が正体を看破することはほぼ不可能である。そのため、妖魔に住み着かれたことが判明した町は「クレイモア」を雇い解決する。
 
: 人間と同じように頭部と四肢を持つが、口は大きく裂けて歯は鋭く尖り、っている。瞳は金色で[[瞳孔]]が縦に割れている。基本的に二足歩行で行動するが、稀に翼を持ち飛行する個体がいる。一般的に人間以上の運動能力を持ち、四肢や指を伸ばして攻撃することが出来できる。また、生命力が極めて高く、頭部を両断されても数秒間意識を保ち会話を行う個体も存在する。流暢に言葉を話し、人間と会話する個体がいる一方、唸り声や奇声を発するだけの個体もおり、知的能力に関しては定かではない。
 
: 人の内臓を好んで食べるが、基本的には小食で食事は大体1、2週間に1回程度でこと足りる。単独行動を好み、2匹以上の群れを成すことはあまりないが、群れで狩を行う妖魔も存在し、覚醒者などの言い成りになる個体も存在する。なお、妖魔にとって妖気を含んだ肉は臭くて不味いらしく、妖魔同士の共食いやクレイモアが捕食されるシーンは描かれていない(ただし、クレイモアに化けた妖魔も存在する)。
 
: 元々自生した存在ではなく組織が生み出したものであり、龍の末裔である「アサラカム」という種族の覚醒前の個体と覚醒体の個体の肉を融合させたものを人の脳に寄生させることで妖魔が誕生することが真実であった。また人を食べてその姿や記憶を模倣する能力を持つとされていたが、それは組織が流した虚言であり、実際には無理な変形などで肉体が破損していくため寄生する人間を変えていただけである。
 
=== クレイモア ===
: 妖魔を倒すべく「組織」の手によって造り出された半人半妖の戦士。妖魔の血肉を体に取り込むことで、常人より遥かに優れた運動能力と妖魔が発する「妖気」を感じ取る能力を獲得しており、人間に擬態した妖魔を探知して討ち取ることができる。自身も妖気を発しており、仲間同士で妖気を感じ合うことで生死や居場所を確認できる。この他、治癒力が高く大抵のケガは傷跡も残さず回復できる、非常に少食で1週間程度なら飲まず食わずでも身体機能に影響が無い、体温を調節し極寒の環境にも耐え得る、年月を経ても老衰せず若々しい肉体を保つ、自分の意志でアルコールや毒素の影響を調節できるなどの優れた身体機能を持つ。
 
: その人間離れした能力や体内に妖魔の血肉を宿す存在であることから、舞台となる大陸においては人間として見られることが少なく、妖魔同様恐怖の対象になる場合が多い。クレイモアは一様に銀色の瞳を持ち、現在のクレイモアには女性しかいないことから「'''銀眼の魔女'''」や「'''銀眼の斬殺者'''」と呼ばれているが、これらは決して彼女達の強さだけを表すものではなく、畏怖や嫌悪の意味を込めた呼び名でもある。初期には男性のクレイモアも存在した([[#能力|妖力解放]]を参照)。ただし、わずかな描写しかないものの、現在戦火の大陸においては逆に男性戦士しか描かれていない。
 
: なお、彼女達半人半妖の戦士に正式な名称は無い。一般的に浸透している「クレイモア」と言う呼び名は、半人半妖の戦士たちが大剣([[クレイモア]])を携えていることに由来する通称であり、彼女たちがクレイモアと自称することはない。
; 外見
: 半人半妖の戦士は妖魔の血肉を取り込んだ副作用により銀色の瞳を持つ他、肌や頭髪の色素が抜け落ち、白い肌と白髪、または白に近い淡色の髪をしている。また、妖魔のように耳の形が尖っている者もいる。身長170cmを越える長身の者が多い一方、身体能力の高さに反し華奢な体格の者も多い。稀に妖魔の血肉への適合性が低く、半人半妖化しても、頭髪や肌の色素がある程度残る者もいる。そうした者は基本的な運動能力や体温調節の能力などが低く、他の半人半妖の戦士から「色付き」と呼ばれ、出来損ないとして仲間内で侮蔑の対象となる。
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: 妖力解放には性的快楽に近い快感が伴うため、性的快楽が激しい男性には妖力解放の制御が難しいとされる。「組織」設立当初に作られていた男性の戦士達は短期間でことごとく覚醒を果たし、それ以来クレイモアの戦士は女性しか作られていないとされてきたが、実際は、「組織」による資金集めと研究目的のために男の半人半妖の戦士は今も作られている。図式としては、まず半人半妖化して意識がまだはっきりしていないうちに標的の街に捨て置かれ、目が覚めれば覚醒して意識が混濁したまま街を襲い、ひと通り暴れればお役ご免で、討伐依頼があれば「組織」に資金も集まってくる、というものである。「組織」は対外的には覚醒についての情報を隠蔽しているため、この件は一般的には「組織は男の戦士を作り出すことに失敗した」と認識されている。ただし戦火の大陸においては、一度限りの覚醒前提の運用を行っているため、男性戦士は存続している。というより現状戦火の大陸でも女性戦士が用いられているのか不明である<ref group="注">作中幾許か覚醒をいとわなければ、平均的には男性のほうが強力、と示唆する台詞がある</ref>。
; 属性
: 外見上の違いはないが、クレイモアには「'''攻撃型'''」の戦士と「'''防御型'''」の戦士が存在する。防御型の戦士は回復力が高く、たとえ四肢を失ったとしても元通りに再生することが出来できる。これに対し、攻撃型の戦士は攻撃能力に優れるとされる。攻撃型の戦士も妖力解放すれば、切断された四肢を接続する程度の回復力はあるが、完全な再生は不可能で、かなり上位の戦士でも常人程度の筋力の四肢を数ヶ月単位で再生出来できる程度。総合的に見れば、これらの属性に優劣の差がある訳では無く、妖魔と融合する時の戦士の潜在意識(妖魔への復讐心か、生存への強い自己防衛意識か)によって決定され、それ以降変化することは無い。
: なお、現世代のNo.1アリシア、No.2ベスは防御型でも攻撃型でもなく「'''特殊型'''」の戦士とされている。
; 特殊技能
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==== 装備・所持品 ====
; 大剣([[クレイモア]])
: クレイモアの戦士たちは、みな妖魔討伐のために大剣を装備する。この大剣は銀眼と並んで彼女の象徴的な存在ともなっており、前述通り、正式名称が無い半人半妖の戦士の通称「'''クレイモア'''」の由来ともなっている。
: 全長165cm、重量7kg<ref group="注">これは[http://www.j-claymore.com/jf.html ジャンプフェスタ2007にて展示された原寸大模型の長さと重さ]であり、作中では明確に全長や重さについて言及する場面は無い。</ref>、刀身の幅も広い大型の剣で、クレイモアの戦士が振るえば、妖魔の肉体も難なく両断する威力を発揮する。また、極めて頑丈に作られており、覚醒者との戦いでも刃こぼれ1つせず、長年風雨に晒されてきた大剣ですら錆1つ無いと言う逸品であるが、ミリアの調べによると大陸内で造られたものではない。各戦士の持つ大剣は全て形状が統一されているが、刀身の鍔付近の刻印のみが戦士ごとに異なり、それが各戦士を識別する印になっている。休息の際に地面に突き刺し背もたれにされることも多い。また、通常は使用者の戦士が死んだ時はその戦士の墓標とされ、再利用されることは無い。
: なお、「人間サイズで手がある覚醒体をもつ覚醒者」が何体か存在するにもかかわらず、覚醒後もクレイモアを継続して使用した例はプリシラ以外にはない。リフルやイースレイのように、人間体のまま戦う描写がされた者もあるが、クレイモアを使った描写はない。「組織」の戦士であるアリシアとベスも普段はクレイモアを装備しており人間体で戦う時はそれを用いるが覚醒体で戦う時は使わない。プリシラの場合、テレサと討伐隊を倒した後クレイモアを持ったまま飛び去ったが、北の地に現れるまでの間に自身の体内に取り込んでいた。他の例として、ヒルダの場合、覚醒する前から腕が震えてクレイモアを持てなくなっており、ミリアの前に姿を現したときは、既に手放した後だった(これは後にミリア一行が見つけ、ヒルダの死んだ場所に墓標とした)。