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== 技術 ==
HE-AAC v1 では、そのレートより若干低いAAC音声データに [[Spectral Band Replication|SBR]] と呼ばれる部分を追加して記録している。 行程は、はじめに高周波数部分において、圧縮後の[[サンプリングレート]]で失われる[[周波数]]以上を抜き出す。このとき、エンコード部分に収まる部分との関連性を調べ、SBR部分(44100HZ44100Hz)の情報として圧縮する。その後、低サンプリングレート(22050HZ22050Hz)で通常通りAACとして圧縮を行う。 そして、この二つのデータをセットにして記録する。 デコードする時にはまず、AACをデコードした上で、SBRを使い高音域を予測して生成したデータを合成し、再生を行う。
 
低、中周波数部分を記録するAAC部分のサンプリングレートを44100HZ44100Hzから22050HZ22050Hzへダウンコンバートさせるためビットレート、容量を減らす事が出来る。
 
HE-AAC v2 では、v1 に[[MPEG-4 Part 3#パラメトリックオーディオ符号化|パラメトリックステレオ]]を追加している。
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HE-AACのデータは、ベースとなるAAC部分に、拡張データであるSBR部分を上乗せする形で符号化されるため、従来のAACしか再生できないプレイヤーでも、音質は劣るもののAAC部分だけを再生できる、という特徴がある。
 
しかし、AACのみがデコードされる場合のサンプルレートは22050HZ22050Hzとなる。
== 音質 ==
高音域の成分が複雑に入っている音は高音域の[[ノイズ]]が目立ちにくいが、高音域の成分がある程度単調な音ではノイズが乗っているように聞こえることがある(これはSBRの特徴であり、ビットレートを上げてもそれほど改善しない)。したがって、高音域が複雑で再生可聴帯域があまり広くない[[J-POP]]や[[演歌]]を含む[[歌謡曲]]、[[ハードロック]]、[[トランス (音楽)|トランス]]などに向いているが、一方で高音域が単調で再生可聴帯域が広くなりやすい[[ジャズ]]や[[クラシック音楽|クラシック]]などには不向きである。
 
AAC部分のサンプルレートはもともと22050HZ22050Hzであるため軽快さ、滑らかさ、細やかさなどに欠ける。
 
== 種類 ==