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'''アカルボース'''(Acarbose)は、[[2型糖尿病]]を治療するための[[経口血糖降下薬]]で、[[四糖]]の一つである。[[前糖尿病]]の[[治療薬]]として承認している国もある。[[バイエル (企業)|バイエル社]]によって、[[1973年]]放線菌Actinoplanes属のアミノ糖産生菌の培養液中から分離され、[[1990年]]ドイツにおいて医薬品として承認された。ヨーロッパでは'''Glucobay'''、日本では'''グルコバイ'''、北アメリカでは'''Precose'''、カナダでは'''Prandase'''というブランド名で販売されている。[[多糖]]から[[グルコース]]を切りだす
==作用機
アカルボースは、[[炭水化物]]の消化に必要な[[消化酵素]]、特に[[小腸]]から分泌される[[α-グルコシダーゼ]]や[[膵臓]]から分泌されるα-[[アミラーゼ]]を阻害する。α-アミラーゼは小腸内腔で[[デンプン]]を[[オリゴ糖]]にまで分解し、さらに小腸の[[刷子縁細胞]]に結合するα-グルコシダーゼがオリゴ糖、[[三糖]]、[[二糖]]をグルコース等の[[単糖]]に分解する。これらの機構を阻害すると、炭水化物の消化率が落ち、グルコースの体内への吸収量が減る。糖尿病患者に対して、この[[薬物治療]]法は短期間で[[血糖]]を下げることができ、さらに長期的にも[[グリコヘモグロビン]]値(HbA1c)を低下させる効果がある<ref>''Drug Therapy in Nursing'', 2nd Edition.</ref>。
==投薬==
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