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'''スペースゴジラ''' ('''SpaceGodzilla''') は、映画『[[ゴジラvsスペースゴジラ]]』に登場したする[[架空]]の[[怪獣]]。
 
略称は「スペゴジ」<ref group="注">一度だけだが本編中でも[[東宝特撮映画の怪獣対策組織#Gフォース|Gフォース]]の結城晃から実際にそう呼ばれている。</ref>。別名は「戦闘生命<ref name = "超全集">{{Cite book|和書 |author = 間宮尚彦 |title = てれびくんデラックス愛蔵版 ゴジラ1954-1999超全集 |date = 2000-1-1 |publisher = [[小学館]] |page = 45 - 50 |isbn = 4091014704 }}</ref>」「宇宙凶悪戦闘獣<ref name="東宝特撮映画大全集">{{Cite |和書 |title = 東宝特撮映画大全集 |date = 2012 |publisher = [[ヴィレッジブックス]] |pages = 244 - 247 |isbn = 9784864910132 }}</ref>」など。
 
このほか、特撮テレビ番組『[[ゴジラアイランド]]』(1997年)、パチンコ『CRゴジラ3』にも登場している。
 
== 特徴 ==
[[ゴジラ (架空の怪獣)|ゴジラ]]と酷似した外見を持つ。異なる点としては「ゴジラに比べ青みがかった体色」「鳴き声」「頭部に生えた黄色い角」「口元に生えた牙」「両肩から背中にかけて[[水晶]]状の大きな結晶体が2つ生えており、背びれと尻尾の先端も結晶化している」「腹部の筋肉や内臓がむき出しになっているように見える」などがあげられる。肩の結晶体から宇宙エネルギーを得て活動するため、この部分が破損するとエネルギー供給に支障をきたして急速に弱体化し、エネルギーが尽きると[[絶命]]する。
 
[[ゴジラvsスペースゴジラ#主な登場人物|権藤千夏]]の推論によると、「宇宙へ飛散した[[ビオランテ]]の細胞か、宇宙へ飛び立った[[モスラ (架空の怪獣)#平成VSシリーズ|モスラ]]に付着していたゴジラの肉片かは定かではないが、いずれかに含まれていた[[ゴジラ (架空の怪獣)#G細胞|G細胞]]が[[ブラックホール]]に飲み込まれて結晶生物と[[恒星]]の爆発エネルギーを吸収、[[ホワイトホール]]から放出された結果、異常進化して誕生した」とされる。非常に高い[[知能]]を持ち、ゴジラを倒すという直接的な目的のために地球へ来襲したする。性格はきわめて凶暴であり、『[[ゴジラvsモスラ]]』で宇宙へ旅立っていったモスラの分身であるフェアリーモスラにより、三枝未希にその存在と脅威が伝えられ。[[小美人|コスモス]]曰くによると、「ゴジラが倒されれば、地球は征服される」とのこというゴジラと同じ細胞を持っているためか、[[ゴジラジュニア#リトルゴジラ|リトルゴジラ]]はスペースゴジラを仲間だと勘違いしている。
 
スペースゴジラ自身が一種の[[電磁波]]を発しているらしく、電子機器に干渉して動作障害や通信障害を発生させることがあり、接近すると「テレビが映らない」「コインのスロットが常に大当たりになる」「ゲームセンターのクレーンゲームの景品が自動で出てくる」などの現象が発生する。
 
自らが生み出した無数の結晶体を使って、特定の範囲内に宇宙から[[エネルギー]]を無限に供給するエリアを作り出すことができる。エリアが崩壊するか、エネルギーを受信する役目を担う肩の結晶体を破壊されないかぎほぼ無敵である。背中の結晶を大型化することで、空中・宇宙空間を問わず飛行可能(低空であれば、結晶体を巨大化させなくても飛行できる)であり、速度は宇宙空間では亜光速{{refnest|group="注"|光速の3倍とする資料もある<ref name="パンフ">『ゴジラvsスペースゴジラ』劇場パンフレットより。</ref><ref name="東宝特撮映画大全集" />。}}、大気圏内でもマッハ3となっている。さらに飛行形態では大型化した結晶体からリング状の衝撃波を撃つことができる。背中の結晶体は感覚センサーの役割も果たし、頭に生えている角「スペースホーン」は[[レーダー]]の役目を担う。耐久力にも優れ、ゴジラが通常使う熱線は通用せず、余波だけでゴジラを昏倒させた[[モゲラ#『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)|MOGERA]]のオールウェポンとゴジラの熱線の同時攻撃を受け切り、肩の結晶体を破壊されても致命的なダメージは負わず、自身のエネルギ-を逆吸収したゴジラのバーンスパイラル熱線のみが決定打となっている。
 
生命の危機を迎えると、全身が鈍い赤色に点滅する。
 
* [[重力]]をコントロールしてゴジラを宙に浮かせる設定は台本になく、特技監督の[[川北紘一]]が「宇宙怪獣らしい必殺技」として提案したもの<ref name="パンフ" /><ref name="東宝特撮映画大全集" />。
* 玩具アンケートでは昭和怪獣を差し押さえて上位を獲得した結果、現在もなお商品化が多い([[ガシャポンHGシリーズ]]で2度商品化されたほか、ソフビ人形の[[ムービーモンスターシリーズ]]でも現役ラインナップである)点など、ゴジラのバリエーションを持つ強敵として若い世代から幅広く人気のある怪獣である。『CRゴジラ3』では新撮カットで登場している。
 
;=== デザイン ===
: 決定デザインは吉田穣。[[スーパーファミコン]]の[[ゲーム]]『[[超ゴジラ]]』に登場したする、ゴジラの進化型である「超ゴジラ」がベースとなっている<ref>『平成ゴジラ大全1984〜1995』より。</ref><ref name = "平成ゴジラ">{{Harvnb|平成ゴジラパーフェクション|2012|pp=78 - 79|loc=「ゴジラVSスペースゴジラアートワークス」}}</ref>。結晶生物というコンセプトは[[小林晋一郎]]の案によるもの<ref name = "平成ゴジラ" />。
 
: これらのコンセプトが定まる前は、ゴジラを四本足化したもの、背びれを翼のように巨大化させたもの、歴代怪獣を模した姿に変態する不定形なものなどさまざまなデザインが描かれた<ref name = "平成ゴジラ" />。
 
== 『ゴジラvsスペースゴジラ』のスペースゴジラ ==
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=== 武器 ===
*'''コロナビーム''':口から吐く赤色のビーム。ゴジラの放射熱線を上回る威力を持ち、さらに光線を「曲げる」ことができるため、さまざまな角度からの攻撃が可能である。光線の放射効果音は特有のものだが、肩の結晶体を破壊されて以降は曲げることが出来できなくなる。
*'''グラビ・トルネード''':肩の結晶体から超能力(念力や反重力{{Sfn|東宝SF特撮映画シリーズ|1994| p=25}}としている資料もある)を放ち、ゴジラの巨体を持ち上げることが出来できる。
*'''フォトン・リアクティブ・シールド''':[[シールド (サイエンス・フィクション)|バリア]]を張り巡らし敵の攻撃を跳ね返す。ゴジラの熱線をものともしない強度を有する。
*'''テールスマッシャー''':尾の先の結晶体を敵の身体に突き刺し攻撃する。
*'''ホーミング・ゴースト''':周囲の結晶体を操りミサイルのようにして敵を攻撃する。
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=== 劇中での活躍 ===
[[アステロイドベルト]]で[[モゲラ#『ゴジラvsスペースゴジラ』のモゲラ (MOGERA)|MOGERA]]と交戦し中破させる。その後[[ゴジラvsスペースゴジラ#バース島|バース島]]に襲来し、ゴジラを一度はダウンさせて戦闘不能に追い込む。リトルゴジラを[[結晶]]に幽閉したのち、[[札幌市|札幌]]、[[山形市|山形]](破壊どころか着陸描写もなく、実質通過している)、[[神戸市|神戸]]などを破壊し、[[福岡市|福岡]]都心部を無数の結晶体で埋め尽くしエネルギーエリアを構築する。MOGERAとゴジラを迎え撃ち、2対1の不利な戦闘にもかかわらず苦戦させるが、肩の結晶体とエネルギーを集めていた[[福岡タワー]]をゴジラとMOGERAに破壊される。しかし、反撃に転じコロナビームによりMOGERAのレフトアームを破損させ、さらにテールスマッシャーで胴体を貫き中破させる。その後もタワー倒壊によりバトルフィールドが意味をなさなくなり、肩の結晶体を失い力が半減した状態でなおもゴジラを苦しめ悪あがきを続けるが、再起動したMOGERAの突進を受け大ダメージを負い、ダウンし、それでも立ち上がるがゴジラの熱線の連射を受けて力尽きる。そこに、スペースゴジラのエネルギーを逆吸収して放ったゴジラのバーンスパイラル熱線を三度受けて爆発し、MOGERA共々ともども炎上する。結晶化した粒子は宇宙に帰っていく。
 
バトルフィールドを自ら作り、更に超能力やバリアを駆使するなど、他の怪獣にはない特異な戦法を持つ。
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<!--=== 結晶生物 ===
宇宙の辺境に生息する、G細胞が融合した[[珪素]]生命体。スペースゴジラ背面および[[福岡市|福岡]]のエネルギーエリアに生えてきた物がそれだといわれている。[[重力子]]をコントロールする性質をもち自らの質量を自在に変えられるらしいのだが、それはスペースゴジラの意思による。福岡で生えていた100m程度の大きさが本来のサイズだと思われる。エネルギーエリアは福岡の市街地をこの結晶生物の元々の棲息環境に近づけることでスペースゴジラに有利な環境を構築しようとしたものと推測される(なお、エネルギーエリア内での通信不良もこの生物の出す電磁波や放射線で電波が遮られたためとみられる)。--><!-- 独自研究? 一応文献にアレが結晶生物だと記述したものは存在します -->
 
== 『ゴジラアイランド』のスペースゴジラ ==
[[X星人]]の操る怪獣として登場する。本作における最初の敵怪獣として、トレマ登場編で初登場。武器は口から吐くコロナビーム。映画と同様に肩の結晶体が弱点。
 
Gガード基地を襲いゴジラと戦うも、トレマのパンナトルテのレーザーとゴジラの熱線を同時に浴びてあっさりと倒される。のちに「スペースゴジラの悪霊編」で[[宇宙大怪獣ドゴラ|ドゴラ]]の手によって悪霊として復活。ゴジラに取り憑き[[脱水 (医療)|脱水症状]]にして苦しめ、他の怪獣のオーラを吸わせて襲わせる。その後、[[キングシーサー]]がゴジラに御札を貼り付けた影響でゴジラと分離、実体化して完全復活する。オーラを吸ってフルパワー状態になっており、ゴジラを苦しめが[[ゴジラジュニア]]とゴジラの親子によるダブル熱線で再び倒されのちに、第2シーズンの「スペースゴジラの悪霊再び編」でその悪霊が再び姿を現したが、これはランデスがゴジラアイランドの怪獣を自滅に追い込むために、霧をスクリーン代わりにして投影していた映像である(この時のスペースゴジラは頭に三角形の布を着けている)。
 
* [[ムービーモンスターシリーズ|バンダイのソフビ人形]]を使用して撮影されている。
 
=== スーパースペシャルスペースゴジラハイグレードタイプ2 ===
作品内における2代目スペースゴジラ。第2シーズンの「スペースゴジラの悪霊再び編」に登場。角と両肩の結晶体が黄金に輝いており、その戦闘力は通常のスペースゴジラより高い。
 
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* 通常のスペースゴジラのソフビ人形の色を塗り替えたものを使用している。
 
== その他の作品に登場したするスペースゴジラ ==
* 『CRゴジラ3』の実写カットはオリジナル(『vsスペースゴジラ』当時のもの)の着ぐるみを使用。
* ゲーム『[[ゴジラ 列島震撼]]』『[[ゴジラ・ジェネレーションズ・マキシマムインパクト]]』『[[ゴジラ怪獣大乱闘|ゴジラ怪獣大乱闘 地球最終決戦]]』『[[ゴジラ怪獣大乱闘|ゴジラ UNLEASHED]]』に登場する。『ゴジラ UNLEASHED』に登場するゲームオリジナルの怪獣、オブシディアスとクリスタラックはスペースゴジラの結晶体から生まれたという設定である。
* 『[[ポンキッキーズ]]』にもゴジラとともにゲスト出演するが、主人公メンバーとゴジラの連携攻撃に圧倒され、逃走する。
 
== 参考文献 ==