「ゲール語」の版間の差分

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'''ゲール語'''(ゲールご、{{lang-en-short|Gaelic}})は、[[インド・ヨーロッパ語族]][[ケルト語派]]に属する[[言語]]である。 古くは'''ゴイデル語''' (Goidelic) ともいった。[[古アイルランド語]]でゲール語の話者([[ゲール人|ゲール族]]、ゴイデル人)を指す Goidel に由来する。[[アイルランド語]]では {{lang|ga|Gaeilge}}、 [[スコットランド・ゲール語]]では {{lang|gd|Gàidhlig}}、[[マン島語]]では {{lang|gv|Gaelg}} という。
 
== 概要 ==
本来は[[アイルランド]]で話されているアイルランド語を指していたが、後に移民のいた[[スコットランド]]のゲール語(スコットランド・ゲール語)や[[マン島]]のゲール語(マン島語)も含まれるようになった。[[英語]]の {{lang|en|Gaelic}} はとくにスコットランド・ゲール語を指す。日本で「ゲール語」として紹介されているものは、ほとんどがアイルランドのゲール語である。
 
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ゲール語話者は年々減少しており、スコットランド・ゲール語話者は現在約6万人足らずである。
またその分布はスコットランド北西部の高地地方や島嶼部に主に限られている。
<ref name="論文110006556526">{{Cite web|url=http://ci.nii.ac.jp/els/110006556526.pdf?id=ART0008538191&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1482818144&cp=|title=スコットランドにおける言語事情とグラスゴーのゲール教育|publisher=[[杉本豊久]]|accessdate=2016-12-27}}</ref>
 
== 各地のゲール語 ==
=== アイルランド ===
'''[[アイルランド・ゲール語]]'''は、単に'''[[アイルランド語]]'''とも呼ばれ、アイルランドにおける第一[[公用語]](国語)として指定されてはいるが、この国で日常的にこの言語が使われるのは、[[ゲールタハト]]と呼ばれるごく一部のアイルランド語(アイルランド・ゲール語)保護地域だけである。映画「[[ミリオンダラー・ベイビー]]」では重要な役割を果たしている。
 
=== スコットランド ===
'''[[スコットランド・ゲール語]]'''('''[[アルバ・ゲール語]]''')は、2001年の国勢調査によって、今日、[[スコットランド]]全土を通じて、約6万人の話者がいる。しかし、約9万2千人がゲール語を理解できる。その9万2千人の中で、半分ぐらいは、[[ハイランド地方]]や西の島に住んでいる。残りは、低地地方の都会や田舎町にまばらに暮らしている。その他にも、[[カナダ]]東部の[[ノヴァスコシア]]半島に1,000人の母語話者がいるとされる。
 
=== マン島 ===
'''[[マン島語]]'''('''[[マニン・ゲール語]]''')は、[[グレートブリテン島]]の西方[[アイリッシュ海]]に浮かぶ[[マン島]]で話されていた言葉で、一旦は廃滅した言語と言えるが、復興の試みが続けられている。
 
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p-ケルト語は印欧祖語の頃語頭が[qu]のような音であったものが[p]に変化したことから由来しており、
一方q-ケルト語は[qu]のまま変化せず、後にc-と綴られるようになった。
<ref name="論文110006556526" />。
<ref>{{Cite web |url=http://ci.nii.ac.jp/els/110006556526.pdf?id=ART0008538191&type=pdf&lang=jp&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1482818144&cp= |publisher=[[杉本豊久]] |accessdate=2016-12-27}}</ref>。
 
==関連項目 脚注 ==
<references />
 
== 関連項目 ==
*[[ブリソン諸語]]