「ヴィシュヌ」の版間の差分

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ヴィシュヌ派ではヴィシュヌは形の無い[[形而上]]的なコンセプトである[[ブラフマン]]と同一視され、至高の{{仮リンク|スヴァヤン・バガヴァン|en|Svayam Bhagavan}}であるとされ、また、ヴィシュヌは世界が悪の脅威にさらされたとき、混沌に陥ったとき、破壊的な力に脅かされたときには「維持者、守護者」として様々な[[アヴァターラ]](化身)を使い分け、地上に現れるとされている<ref name="Zimmer 1972 p. 124">{{Cite book|last1=Zimmer|first1=Heinrich Robert|authorlink1=Heinrich Zimmer|title=Myths and Symbols in Indian Art and Civilization|publisher=Princeton University Press|isbn=978-0-691-01778-5|url=https://books.google.com/books/about/Myths_and_Symbols_in_Indian_Art_and_Civi.html?id=PTfNMQP81nAC|page=124}}</ref>。ヴィシュヌのアヴァターラのうち有名なものでは[[マハーバーラタ]]の[[クリシュナ]]や[[ラーマーヤナ]]の[[ラーマ]]が含まれている。また、ヴィシュヌは[[那羅延天|ナーラーヤナ]]、[[ジャガンナート|ジャガンナータ]]、[[ヴァスデーヴァ]]、{{仮リンク|ヴィトーバ|en|Vithoba}}、{{仮リンク|ハリ|en|Hari}}といった異名でも知られ、[[スマールタ派]]の{{仮リンク|パンチャーヤタナ・プージャー|en|Panchayatana puja}}では5柱の信仰対象の神々の1人に数えられている<ref name="Flood 1996, p. 17"/>。
 
偶像としてはヴィシュヌは通常青い肌の色で4本の腕を持つ姿で描かれる。下の左手には{{仮リンク|パドマ|en|Padma (attribute)}}、下の右手には{{仮リンク|カウモダキ|en|Kaumodaki}}、上の左手には{{仮リンク|パーンチャジャニヤ|en|Panchajanya}}、上の右手には{{仮リンク|スダルシャナ・チャクラ|en|Sudarshana Chakra}}を持つ{{Refn|group="注"|パドマ: [[蓮]]; カウモダキ: {{仮リンク|ガダー|en|Gada (weapon)}}と呼ばれる武器、[[こん棒]]のようなもの; パンチャジャナ: [[トゥンカル|シャンカ]]、[[ほら貝]]; スダルシャナ・チャクラ: [[チャクラム]]と呼ばれる武器}}。また、とぐろを巻く{{仮リンク|アナンタ|en|Ananta Shesha}}の上に横になってまどろむ姿を描いたものも多くみられる。これは現実世界はヴィシュヌの夢に過ぎないという神話の1場面を切り取ったもので、通常彼の配偶神である[[ラクシュミー]]が一緒に描かれる<ref>{{Cite book|author1=Fred S. Kleiner|title=Gardner's Art through the Ages: Non-Western Perspectives|url=https://books.google.co.in/books?id=TlVeuxIgjwQC&pg=PA22&dq=vishnu+ananta&hl=en&sa=X&redir_esc=y#v=onepage&q=vishnu%20ananta&f=false|year=2007|publisher=Cengage Learning|isbn=0495573671|page=22}}</ref>。
 
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