「キレトロピー反応」の版間の差分
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'''キレトロピー反応'''(—はんのう、cheletropic reaction)はある分子の1つの原子が、[[Π電子|
[[環化付加反応]]の一方の
キレトロピー反応は[[ペリ環状反応]]の一種とされ、原子から
逆反応では2つの結合が同時に切断される。
反応例としては[[アルケン]]への[[ジクロロカルベン]]の付加や、1,3-[[ブタジエン]]や1,3,5-[[ヘキサトリエン]]への[[二酸化硫黄]]の付加反応、ノルボルナジエノンから[[一酸化炭素]]の[[脱離反応]]などが知られている。
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しかしキレトロピー反応においては立体特異性を予測するのは困難である。
それは以下の理由による。
付加する原子は
仮にxy平面内にある
x軸方向の軌道は
するとウッドワード・ホフマン則からは次の熱反応の選択律が導かれる。
*x軸方向の軌道に孤立電子対がある場合、4m + 2の
*y軸方向の軌道に孤立電子対がある場合、4m + 2の
このように孤立電子対が存在する軌道がどのような向きで接近するかによって異なる選択律が適用される。[[立体障害]]的な点からx軸方向の軌道に孤立電子対がある形で反応する様式が有利であり、どちらかといえば一般的である。
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