「光行差」の版間の差分
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[[en:Aberration of light]]
[[1728年]] == 解説 ==
光行差は雨に例えて説明されることが多い。雨が垂直に降るなかを、たとえば自動車に乗って走り抜けると、雨は自分の方に斜めに向かってきたように感じる。つまりこの雨は斜め前方の空からやってきたように思えるのだが、実際は
これを光行差の話に当てはめ
一般に、観測者が速さvで移動しており、この移動方向に対して角度θの方向にある天体について考えると、この天体の光行差の角度aは
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== 年周光行差 ==
光速度が非常に大きいので、観測者もかなりの速度で移動しなければ光行差は観測にかからない。もっとも観測者を速く移動させるのは地球の公転であり、これによって起こる光行差を'''年周光行差'''(ねんしゅうこうこうさ)とよぶ。ブラッドリーが発見したのもこの年周光行差である。
地球の公転速度は平均で約29.76km/sである。これを上の式に当てはめるとaは最大で20.49秒となる。公転面に対して垂直な天体は半径20.49秒の円を描く。公転面上、すなわち[[黄道]]上にある天体では40.98秒の距離を往復するように見える。その他の星は長軸40.98秒で、短軸は公転面からの角度に応じた長さの楕円を描くように見える。
== 日周光行差 ==
もう一つ考えねばならないのが地球の自転による移動である。赤道上での自転速度は0.465 km/sであり、これを式に当てはめると最大の'''日周光行差'''は0.32秒ほどになる(もちろん緯度の高い地点ほどこの値は小さくなる)。観測者は常に東へ向かっているので、天体がそれに対して垂直な方向にあるとき、すなわち[[南中]]するときに光行差が最も大きくなる。
== その他の光行差 ==
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