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全ての動物の祖でもある水棲動物は、交尾を行わないことが多い。すなわち精子を体外に放出するのみで、あとは精子が自力で[[水中]]を泳ぎ、あるいは[[水流]]の助けで卵側までたどり着き受精する([[体外受精 (生物)|体外受精]])。しかし精子や卵子などの配偶子は、一般に[[乾燥]]には非常に弱く、また小型で([[花粉]]や[[種子]]のように)[[空気]]中を移動する手段をもたない。そこで、配偶子を一方の体内に直接送り込む体内受精が発達したと考えられている。
 
== 交尾・交接行動と各生物群 ==
生物群は大分して交尾行動を行うものと交接行動を行うものに分類できる。
 
=== 交尾行動を行う主な生物群 ===
交尾行動を行う主な生物群は下記の通り。
* 主に陸上生活をする脊椎動物
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** オスが、精子の入った袋状のかたまり('''精包''')をメスの体内に送り込む交尾が多い。受精はその場では起こらず、メスは産卵時まで精子を保持し、産卵時に受精させる場合がある。
** [[カタツムリ]]や[[ナメクジ]]などは[[雌雄同体]]で、二匹がお互いの雄の生殖器を相手の雌の生殖器に入れることになる。
=== 交接行動を行う生物群 ===
交接行動を行う主な生物群は下記の通り。
* [[タコ]]や[[イカ]]は腕の一部を生殖器として用いる
* [[ウミウシ]]はナメクジと同じく雌雄同体でお互いの雌側生殖器もしくは体表に生殖器を差して精子を送り込む<ref>『ウミウシ学―海の宝石、その謎を探る』(東海大学出版会)。同書ではウミウシの生殖行為に交接の語を使っている</ref>。
* [[クモ]]の仲間は糸を使って精子の入れ物を作りメスに渡す
 
=== 特殊な例 ===
* [[ビワアンコウ]]や[[ミツクリエナガチョウチンアンコウ]]は雄が雌の個体を発見するとその体に噛み付いて酵素によって雌の体と血管レベルで一体化し、雌からの血液によって生きながらえる。その後ほとんどの臓器は退化して雌に吸収されたような状態になるが精囊は残り、生殖行為は一体化した状態で行われる。
 
=== 交尾・交接行動にかかる時間や回数 ===
* 一回の交尾・交接にかける時間は生物の種類によって異なるが、行為中は無防備になるため天敵を持つような動物は短くなる傾向がある。チンパンジーやマーモセットの一部は一度にかける平均時間が10秒にも満たないとされる。一方ガラガラヘビは一度の交尾に平均して22-23時間かけるとされる。
* ライオンなどは1日において20-40回の接合を複数日にかけて行うことが知られている。
 
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File:Korean wolves mating (cropped).jpg|[[オオカミ]]
File:LionsMating.jpg|[[ライオン]]
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== 参考文献 ==
* {{Cite journal |和書
|author1 = 上村 佳孝
|author2 = 三本 博之