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'''縹'''(はなだ)色とは、明度が高い薄青色のこと。花田色、花色、月草色、千草色、露草色などの別名があり、これら全てが[[ツユクサ]]を表している。本来、露草の花弁から搾り取った汁を染料として染めていた色をさすが、この青は非常に褪せ易く水に遭うと消えてしまうので、[[平安時代]]以降ははるかに堅牢な[[藍]]で染めた色を指す。ただしツユクサ(ボウシバナ)の栽培種であるオオボウシバナは未だに[[友禅]]などの下絵作業に利用されている。
{{Infobox color|title=縹|hex=267CA7|
kana= |english= |
r=39|g=146|b=195|
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h=199|s=80|v=76|
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'''縹'''(はなだ、花田)色とは、明度が高い薄青色のこと。花田色、花色、月草色、千草色、露草色などの別名があり、これら全てが[[ツユクサ]]を表している。本来、露草の花弁から搾り取った汁を染料として染めていた色をさすが、この青は非常に褪せ易く水に遭うと消えてしまうので、[[平安時代]]以降ははるかに堅牢な[[藍]]で染めた色を指す。ただしツユクサ(ボウシバナ)の栽培種であるオオボウシバナは未だに[[友禅]]などの下絵作業に利用されている。
 
縹は、下のような色をしている。
{| height = 100
|bgcolor = "#267CA7" width = 100|<br />
|}
 
[[古事記]]伝に天皇からの使者が皇后に拒絶され、使命を果たそうと地下で嘆願し続けたために、水溜りに漬かった衣服から青色が流れ出した。という逸話があるが、下級官人であった使者はこのような脆弱な染色を用いていたのであろう。時代が下ってからも宮中の儀式では、儀式に伺候する舎人に古式に則って、山藍や露草を摺り付けた衣を着せた事もあったらしい。
 
平安時代にもなると染色素材としてはほとんど用いられなくなったようだが、花色といえば移ろい易いことの代名詞であった。[[古今和歌集]]に「花色の移ろいやすき心ゆえ」と歌われた儚い色は藍染よりも露草の青だったと考えるのが妥当だろう。それより後は露草での染色はわずかに下絵作業に見られるにとどまり、[[江戸時代]]に衣装の裏地に良く見られた花色木綿というのも、色あせにくい藍染の実用的な布の事を指す。
==関連項目==
[[category:色名|はなた]]
{{色名}}
*[[色]]
*[[色名一覧]]
*[[日本の色の一覧]]
 
[[categoryCategory:色名|はなた]]
{{Color-stub}}