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'''藤原 嗣宗'''（ふじわら の つぐむね、[[延暦]]7年（[[788年]]） - [[嘉祥]]2年[[11月29日 (旧暦)|11月29日]]（[[849年]][[12月17日]]））は、[[平安時代]]
== 経歴 ==
若くして[[大学寮|大学]]で学び、
[[仁明天皇|仁明]]朝に入ると、寒暑を厭わず昼夜公務に励む嗣宗の忠勤ぶりが[[天皇]]の知るところとなり、嗣宗は天皇の側近として寵遇を受け、[[承和 (日本)|承和]]5年（[[838年]]）[[正五位|正五位下]]・[[兵部省|兵部大輔]]、翌承和6年（[[839年]]）右中弁次いで左中弁、承和7年（[[840年]]）[[従四位|従四位下]]と順調に昇進した。同年[[越前国#国司|越前守]]に転任する。承和13年（[[846年]]）越前守の任期を終えた後に再度右中弁に任ぜられ、左中弁を経て承和15年（[[848年]]）には従四位上・[[蔵人頭]]に叙任された<ref>『蔵人補任』</ref>。
[[嘉祥]]2年（[[849年]]）11月29日[[崩御#卒去|卒去]]。[[享年]]62。最終[[官位]]は左中弁従四位上。
== 逸話 ==
嗣宗は以下2つの栄誉を肝に銘じて決して忘れず、嗣宗は「至忠を感じて、天が高く引き上げないようなことは決してない」ということを口癖としていたという<ref>『[[続日本後紀]]』嘉祥2年11月29日条</ref>。
*[[承和 (日本)|承和]]5年（[[838年]]）正月に[[仁明天皇]]
*[[越前国#国司|越前守]]の任期を終えて帰京した際、[[官吏]]としての出仕はもう終わりなので田舎でゆっくり暮らそうと[[夫婦]]で語らったところ、傍にいた人がこれを聞いて叱声を発したために、嗣宗は驚いて改めて自負の心を持った。まもなく、嗣宗は再び[[弁官|右中弁]]に任ぜられ、後に[[従四位|従四位上]]に昇進し、[[蔵人頭]]・左中弁という要職に任ぜられた。
== 官歴 ==
『[[六国史]]』による。
*時期不詳：[[正六位|正六位上]]
*[[天長]]元年（[[824年]]） 正月7日：[[従五位|従五位下]]。日付不詳：[[宮内省|宮内少輔]]
*天長2年（[[825年]]） 8月：[[中務省|中務少輔]]
*天長4年（[[827年]]） 日付不詳：[[散位寮|散位頭]]。8月：[[民部省|民部少輔]]。10月：[[少納言]]
*天長10年（[[833年]]） 正月7日：従五位上
*[[承和 (日本)|承和]]5年（[[838年]]） 正月7日：[[正五位|正五位下]]。11月20日：兼[[兵部省|兵部大輔]]、少納言如元
*承和6年（[[839年]]） 正月11日：[[弁官|右中弁]]。10月25日：左中弁
*承和7年（[[840年]]） 5月8日：[[装束司]]（[[淳和天皇|淳和上皇]][[崩御]]）。8月22日：[[従四位|従四位下]]、[[越前国#国司|越前守]]
*承和13年（[[846年]]） 9月14日：右中弁
*承和14年（[[847年]]） 正月12日：左中弁
*承和15年（[[848年]]） 正月7日：従四位上。2月：[[蔵人頭]]<ref>『蔵人補任』</ref>
== 系譜 ==
『[[尊卑分脈]]』による。
*父：[[藤原永貞]]
*母：伊氏の娘
*妻：
**男子：藤原忠直
**男子：藤原敏直
== 参考文献 ==▼
*[[森田悌]]『続日本後紀 下』[[講談社学術文庫]]、2010年▼
*[[黒板勝美]]編『尊卑分脈 第一篇』[[吉川弘文館]]、1987年▼
== 脚注 ==
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▲== 参考文献 ==
*森田悌『続日本後紀』（上下巻）、講談社〈講談社学術文庫〉、2010年
▲*[[黒板勝美]]編『尊卑分脈 第一篇』[[吉川弘文館]]、1987年
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