「棘皮動物」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
そぐど (会話 | 投稿記録)
m 事実の誤記の修正
26行目:
}}
 
'''棘皮動物'''(きょくひどうぶつ)とは、'''棘皮動物門''' ({{lang|la|Echinodermata}}) に属する生物の総称である。[[ウニ]]、[[ヒトデ]]、[[クモヒトデ]]、[[ナマコ|ナマコ、ウミユリ]]などが棘皮動物に属する。
 
棘皮動物という名称は、echinoderm という[[ギリシャ語]]由来の[[ラテン語]]を直訳したもので、echinoderm とは echinos([[ハリネズミ]])のような derma(皮)を持つものという意味である。その名が示す通り、元来ウニを対象としてつけられた名称であるが、ヒトデ、ナマコ、ウミユリなど、ウニと類縁関係にある、トゲをもたない動物も、棘皮動物に含まれる。
 
== 概説 ==
75行目:
== 分類 ==
{{Wikispecies|Echinodermata}}
棘皮動物は、ウミユリ類、ヒトデ類、シャリンヒトデ類、クモヒトデ類、ウニ類、ナマコ類の6つのグループに分けられる。現生する棘皮動物はこれら6綱のみだが、その他多くの絶滅した綱が知られている。[[化石]]は[[古生代]]以降初期から継続的に発見され、その量は動物化石としては多い方に属する。ウミユリやウニを主成分とする石して形成された灰岩もあるほどである。
 
棘皮動物に含まれる各群について様々な分子系統学的研究がなされているが、ウミユリ類が最も早く分岐したという点以外には、各グループ間の類縁関係について一致した結果は得られていない。これは、棘皮動物の進化の過程で、多くの収斂や逆転が起こったためと考えられる。
88行目:
 
=== ウミユリ綱 Crinoidea ===
[[ウミユリ]]類は、形状が[[植物]]の[[ユリ]]に似ていると考えられたことから名付けられた。茎をもち固着性のウミユリは主に深海上側海底口と肛門をもつ棲息する腕と呼ば体の構造は、節により構成される花びらに茎(柄)がたる部分を広げ海中を浮遊する食物を捕柄の端には大きく膨んだ萼がある。萼の周りには羽状の腕が多く配置されており、萼中央には口と肛門固着生活をしてい。通常は海底に直立し水流に向かい合う形で広げた多くの腕を用いて茎を引きずりながら移動することが可能である。また[[ウミシダ]]類(ウミシダ目)は成体水中含まれと茎微細な有機物片切り離し捕まえ自由生活を送るよう萼中央ある口まで運び込み、餌とする。
 
多くの種では固着生活を送るが、ウミシダ目では、成体になると柄を切り離し、必要に応じて海中を遊泳するなど、自由生活を送るようになる。
 
=== ウニ綱 Echinoidea ===
100 ⟶ 102行目:
 
=== ウミリンゴ綱 Cystoidea ===
[[ウミリンゴ]]類は、[[オルドビス紀]]から[[デボン紀]]に息していた。

層状の板から成るを持ち、下部は分枝した根状で、上部には多角形の板で出来た萼部がありその上部に口と肛門があった。ウミユリと同様に、固着生活をしていた。
 
=== ウミツボミ綱 Blastoidea ===
[[ウミツボミ]]類は、[[シルル紀]]から[[ペルム紀]]に息していた。

ウミユリ、ウミリンゴ同様の構造のを持ち、その一端は分枝し海底に固着していた。もう一方の端には萼部があり、これはおよそ15個の板で構成され、また萼部には口及び肛門があった。萼部からは多数の腕が伸びていた。
 
=== 座ヒトデ綱 Edrioasteroidea ===
座ヒトデ類は、[[カンブリア紀]]から[[石炭紀]]に息していた。

形状は平たい球状又は半球状で、海底や[[腕足類]]に固着していた。
 
=== エオクリノイド綱 Eocrinoidea ===
原始ウミユリ類とも呼ばれる。[[カンブリア紀]]から[[シルル紀]]息していた。
 
太い柄の上端がカップ状に拡大し、そこから5本の腕が上方に伸びていた。
 
=== パラクリノイド綱 Paracrinoidea ===
[[オルドビス紀]]中期に生息していた。
 
=== エドリオブラストイド綱 Edrioblastoidea ===