「架空電車線方式」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m トロリ線(34箇所)、トロリー線(18箇所)を「トロリ線」に統一
77行目:
 
== 張力調整装置 ==
トロリ線は[[気温]]や[[日照]]の変動や流れる負荷電流による発熱により伸縮するため、たるみが発生すると集電装置の集電状況が悪化して、トロリ線の磨耗を異常に促進したり、逆に高い張力になると断線する恐れがある、そのため、架線の[[張力]]を常に一定の値に調整することが必要となる。そこで、自動張力調整装置、テンションバランサなどとも呼ばれる装置を架線に取付けて、架線の張力を自動的に一定の値に調整している。一般的な架線の張力の値としては、在来線が9.8 [[ニュートン|kN]](くだいて言えば1[[トン]])、新幹線は19.6kNとしている。一定間隔毎に設置されており、架空電車線の長さが800m800 m未満の場合は片側、800 m 以上16001,600 m 未満の場合は両側に設置する。そのため、架空電車線同士の境目ができてしまうので、そこを電気的に接続しておく必要がある。接続の方法としては、架空電車線同士を少しの間平行に設置して、架空電車線同士をコネクタ(金具)で接続する方法で電気的に接続するため、車両側から見れば架空電車線が入れ替わるように見える。
 
=== 滑車式 ===
[[Image:Overhead line tensioner 001.JPG|thumb|right|120px|滑車式<br />[[名鉄名古屋本線]]・直流1500V]]
最も広く用いられているタイプで、[[滑車]]<ref>錘と繋がる大滑車と架線に繋がる小滑車の2つの滑車がある。</ref>と[[重し|錘]]の量によって架空線の張力を調整するタイプ最も広く用いら滑車は錘に繋がる大滑車と架線に繋がる小滑車の2つが同軸に固定されている。</ref>
{{-}}
 
=== ばね式 ===
[[Image:Overhead line tensioner 011.JPG|thumb|right|200px|ばね式<br />[[京急空港線]]・直流1500V]]
[[ばね]]の縮む力によって架空線の張力を調整するタイプ。[[鉄道駅|駅]]終端部や[[線形 (路線)|カーブ]]区間のほか、滑車式の設置が難しい箇所に用い普及が始まったが、JR各社は滑車式をばね式で更新しており、使用箇所の区別は無くなりつつある。
{{-}}