「ウィリアム・テル序曲」の版間の差分

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ロッシーニは『[[セビリアの理髪師]]』に見られるように、オペラの序曲についてはこれまでに作曲した他の作品から転用したりすることも決して少なくなかった。しかしこの曲は新しく作っただけではなく、[[ソナタ形式]]を使わずに四つの部分が続けて演奏されるという、独創的な構成を与えている。
 
; 第1部 - アンダンテ(夜明け
: [[ホ短調]]。[[チェロ]]、[[コントラバス]]、[[ティンパニ]]だけで演奏される序奏。チェロには五人の独奏が指定されている。
; 第2部 - アレグロ(
: ホ短調。ここからトゥッティ(全合奏)となり、強風から暴風雨に至る様子が描写される。
; 第3部 - アンダンテ(静寂(牧歌
: [[ト長調]]。嵐の後の静けさのなかから[[コーラングレ]]と[[フルート]]による牧童の笛が聞こえてくる。「'''静けさ'''」や「'''牧歌'''」とも呼ばれる。
; 第4部 - アレグロ・ヴィヴァーチェ(スイス軍隊の行進(終曲」(スイス独立軍の行進、スイス軍の行進、スイス軍の行軍とも)
: [[ホ長調]]。[[トランペット]]、[[ホルン]]、ティンパニによるファンファーレに導かれて[[ギャロップ]]調の[[行進曲]]が始まる。曲は繰り返しを経て次第に高揚し、盛大なクライマックスで締めくくられる。「'''終曲'''」や「'''スイス独立軍の行進'''」、「'''スイス軍の行進'''」とも呼ばれる。
 
=== ピアノ編曲 ===