「オランダの涙」の版間の差分

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'''オランダの涙'''(オランダのなみだ)<ref>{{cite book
|url=http://books.google.com/books?id=WOUIAAAAIAAJ |title=The Forces of Nature: A Popular Introduction to the Study of Physical Phenomena |author=Amédée Guillemin |year=1873 |publisher=[[Macmillan Publishers|MacMillan & Co.]]}}</ref>は、溶融させた[[ガラス]]を冷水に落として作られたガラス製の物体である。[[17世紀]]にはヨーロッパのガラス工房でその存在が知られていた。英語では、Prince Rupert's Dropと呼ばれ、これは、[[1661年]]に[[イギリス]]で行われた実験に立ち会った[[ルパート (カンバーランド公)|カンバーランド公ルパート]]にちなむ。このため日本語でも'''プリンス・ルパートの滴'''あるいは'''ルパートの滴'''ともいう。
 
水中に落ちた溶融ガラスは[[オタマジャクシ]]の[[尾]]が細長くなったような[[滴]]型に冷却される。溶融ガラスを冷水に落とすと、滴の内部が熱いまま外側が急速に冷却される。最終的にガラスの内部まで冷却される頃には既に固体化している外側部分が内側に向かって収縮している。この収縮で外側部には非常に大きな[[圧縮応力]]がかかり、核部分は[[引張応力]]の状態となる。これは[[強化ガラス]]と考え方は同じである。