「ヤマト1」の版間の差分

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参考文献追加し、文献記述にもとづき真空容器外径を修正しました。
推進装置運転とボラード試験について記述
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===電磁推進方式===
推進方式には大きく分け[[交流]]磁場方式と[[直流]]磁場方式がある。交流方式は建造時には実現されておらず、直流方式を採用せざるを得なかった。<ref>効率から判断すると交流方式が望ましい。</ref>次に作用域分類の採用が行なわれたが、磁場を発生させる箇所を船体外へ出す方式と、船体内部に貫通[[ダクト]]を設置し、ダクト内の海水を作用させる(ウォータージェット方式)があるが、結果、後者を採用した。前者のメリットは装置が簡素化されるが、磁場の外部環境への影響が大きく電磁障害などが考慮された結果、内部貫通方式を採用するに至った。
 
===推進装置の運転===
超電導コイルは、まずガスHe循環により常温から20ケルビン(K)まで温度を低下させ、20K到達後、液体He注液することで約4Kまで冷却された。熱応力による破壊を避けるため、装置内で40K以上の温度差が発生しないように監視しながら段階的に温度を低下させたため、初期冷却試験ではガスHe循環開始から液体He注液まで15日かかっている。液体He注液に要した時間は約36~48時間である。
曳引力は、三菱重工神戸造船所第6岸壁の[[ボラード]]と実験船を直径10mmのテトロントエル索により接続し、[[ロードセル]]により計測された。推進装置の運転条件は、磁場1T及び2T、電流最大約2000A。日本舶用機関学会誌にて発表された結果(竹澤ら、1994)では2T、2000Aの条件で曳引力約7500N(文献グラフ読み)が得られている。
 
==商業的実現に関しての諸問題==