「バイオフィードバック」の版間の差分

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== 概要 ==
バイオフィードバックは人からの脳波、筋電図、心電図、容積脈波、皮膚発汗、体温などによる出力を画像や音など視聴覚等で感知できる形態への変換し、当人に対して再出力する。
この情報をもとにリラックス状態など体の状態を希望する方向へ導くトレーニングを行う{{sfn|マーチャント|2016|pp=305-311}}。
 
心拍変動バイオフィードバックを例にすると、心拍数をコントロールするプロセスのひとつである[[血圧反射機能|圧反射]]と[[呼吸性洞性不整脈]](RSA)をモニターし、本来異なる周期で起きるパターンを呼吸を意識的に制御することでひとつの滑らかな波形を作る訓練を行う。バイオフィードバックの研究者はこの作業が[[共鳴]]現象を起こし、心拍変動を大きくするという{{sfn|マーチャント|2016|pp=305-311}}。
 
心拍変動は[[迷走神経]]の働きを示す尺度とされることが多い{{sfn|マーチャント|2016|pp=305-311}}。迷走神経は[[心臓]]へのブレーキとして働くほか、[[脳]]にストレスを緩和する信号を送るため、心拍変動を高めることは[[ストレス]]に対して柔軟となり、感情の制御が上手くなるとバイオフィードバックの研究者たちは主張する{{sfn|マーチャント|2016|pp=305-311}}。
 
[[アメリカ]]では、バイオフィードバックの訓練機器は[[アメリカ食品医薬品局|FDA]]に認可され一般に販売されている。一方で、[[代替医療]]の批判者からは臨床サンプル数の少なさ、追跡分析の不十分さが指摘されている{{sfn|マーチャント|2016|p=300}}。
 
== 応用 ==
不整脈、頭痛、てんかん、自律神経失調、便失禁、気管支喘息,高血圧などの治療やスポーツや武道などの成績の向上に活用されている。特に近年のセンシング技術等の進歩によるセンサーや機器の小型化や高性能化により、活用が広まっている。また、脳のセンシングと脳への直接のフィードバック技術は、[[ブレイン・マシン・インタフェース]]として特に研究されている。
 
== 脚注 ==
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
* {{Cite book |和書 |author = ジョー・マーチャント |translator = 服部由美 |title = 「病は気から」を科学する |date = 2016 |publisher = 講談社 |isbn = 9784062179379 |ref = harv }}
 
== 関連項目 ==
* {{仮リンク|迷走神経刺激|en|Vagus nerve stimulation}}
 
== 外部リンク ==
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[[Category:心理療法]]
[[Category:心身技法]]
[[Category:代替医療]]