「何でも屋の加代」の版間の差分

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『必殺仕事人』の中盤から、後期の[[中村主水]]シリーズに登場したキャラクターで、必殺シリーズ全体を見渡しても、[[飾り職人の秀]]に次ぐ登場回数を誇る主要人物である。作中の長い期間、何でも屋を営んでいたことから、「何でも屋の加代」の通称が用いられることが多いが、初登場時は質屋の共同経営者であり、登場終盤の必殺スペシャルでは裏稼業の元締をしたこともあった。
 
演じた鮎川は初期の必殺シリーズでゲスト出演することが多く、『[[江戸プロフェッショナル・必殺商売人]]』で、秀英尼。続く『[[翔べ! 必殺うらごろし]]』で、おねむ役としてレギュラー出演していた<ref>。ただし、秀英尼、おねむは裏稼業には関わっておらず、加代役で、初めて裏稼業に参加することとなった。[[パロディ|セルフ パロディ]]として、『[[必殺仕事人III]]』第9話や『[[必殺シリーズ10周年記念スペシャル 仕事人大集合|仕事人大集合]]』で、おねむと同じ格好をして、中村家へ熊野権現のお札を売りに押し掛けたことがある。</ref>。ただし、秀英尼、おねむは裏稼業には関わっておらず、加代役で、初めて裏稼業に参加することとなった。
 
== 人物・来歴 ==
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当初は特定の表稼業を持たず、門付けや料亭の仲居をしていたが、第8話で、何でも屋を開業する。以後は『必殺仕事人V・激闘編』まで、ほぼ同様の設定で、主水グループの情報収集、連絡役として長く活躍した。
 
『仕事人IV』では、順之助の実家である医院の隣に出会い茶屋ができたため「勉学に支障を来たしてしまう」という理由から、彼の母からの依頼を受け、毎月の月謝を貰うという条件を提示した上で、順之助の親代わり役を引き受ける事となり、同作では表稼業のシーンでも順之助と行動を共にすることが多かった。『仕事人V』では二階建ての家に住み、一階は政が花屋を営み、二階は加代が住む形で同居<ref>現在で言うところの「[[ルームシェア]]」である。</ref>をしながら、表の商売を行っているという設定が採られていた。
 
『激闘編』の最終回で、江戸中に手配書が出され、江戸を離れることを余儀なくされ、レギュラーシリーズではこれが最後の登場となる。
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== エピソード ==
* 加代役を演じた鮎川は同役でレギュラー入りした当初、中村主水役を演じる[[藤田まこと]]から「アンタ、(演技)下手やなぁ。(番組に出るの)やめたら」と芝居の仕方に対して苦言と指導を受けていた。その中で、徐々に自分なりに試行錯誤をしていくうちに「金にがめつく、人情に篤い商魂逞しいコミカルな下町の女」という後年、定着する「何でも屋の加代」のキャラクターが徐々に確立されていったという(これは男性のメイン出演者が[[中条きよし]]、三田村邦彦、[[京本政樹]]、[[村上弘明]]と二枚目の俳優が多かったため、シリアスな要素は彼らに任せ、自分は三の線で独自色を出そうという考えもあってのことだったとされる<ref>[http://www.asagei.com/excerpt/45978 感涙の”名セリフ&名シーン”50年秘史!「必殺仕事人・鮎川いずみ」]</ref>)。このコミカルなキャラクターを編み出し、定着させた鮎川の姿勢を藤田は後に「独特な役を作り出したね」と高く評価している<ref>[http://web.archive.org/web/20150401080625/http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/136994/3 表舞台から姿を消して20年になる女優の鮎川いずみさん]</ref>。
*『仕事人V』の中盤で、加代が首に[[ギプス]]をはめて登場していたが、これは当時、鮎川が[[交通事故]]に遭い、[[ムチウチ]]症に罹ったため、頚部への負担に配慮して、なされたものである<ref>同様の理由により、[[かつら]]も軽量仕様のものに変更</ref>この街中に[[大八車]]を背傷でいながら行商をする場面など、当初は鮎川が演じる予定だった描写のいくつかは脚本変更の上、政役の村上もしくは順之助役のひかるが代行している<ref>街中に[[大八車]]を背負いながら、行商をする場面など。</ref>
 
== 脚注 ==