「国鉄EH10形電気機関車」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
88行目:
この当時、東海道本線の輸送需要逼迫により列車の高速化が急務とされ、その一環で[[東京駅|東京]] - [[大阪駅|大阪]]間を6時間30分で結ぶ超特急列車の運転計画が検討されていた。そこで1955年12月に前述の15号機と当時完成したばかりの[[国鉄10系客車|軽量客車]]を用いて、高速旅客列車の牽引試験が行われた。高速旅客列車試験では最高で120[[キロメートル毎時|km/h]]を達成し、また[[特別急行列車|特急]]「[[つばめ (列車)#東海道本線の特急「つばめ」・「はと」|つばめ]]」等の定期旅客列車の牽引にも試験的に充当されて好成績を得た。
 
この実績により、[[優等列車|優等旅客列車]]牽引用の8軸機「EH50形」製作計画も浮上した。だが、軸重の大きい機関車を高速で走行させる場合には軌道強化が必要で莫大な費用がかかる等のデメリットが大きいと判断され、その後の国鉄は、昼行優等列車については後の新幹線へもつながる軽量で高速な[[電車]]方式に重心を移し、速度試験も[[国鉄181系電車#151系|151系]]などで行われるようになり、EH50形は構想計画が中止され未成とどま終わった。15号機も試験後は通常の貨物用仕様に戻された。
 
=== 粘着性能試験 ===