「真昼の決闘」の版間の差分

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Fumiosawa (会話 | 投稿記録)
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| 作品名 = 真昼の決闘
| 原題 = High Noon
| 画像 = High Noon1.JPG
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| 画像解説 =
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== 概要 ==
[[File:Gary Cooper in High Noon 1952.JPG|thumb|ゲーリー・クーパー]]
[[File:GraceKellyHighNoonTrailerScreenshot1952.jpg|thumb|グレース・ケリー]]
それまでの西部劇では、悪漢に立ち向かう主役の保安官は無敵のヒーローとして描くのが普通であったが、そのイメージに反して、暴力を恐れる普通の人間として描かれていることに、この映画の最大の特徴がある<ref>『父と息子のフィルムクラブ』P.104-105</ref>。また、協力者が真っ先に逃げ、自らが守ろうとしているはずの町の住民が関わり合いを恐れて協力や手助けを拒み、しかもその日結婚式を挙げたばかりの新妻からも見放されて、孤独感に苛まされながら主人公が1人で決闘に向かう姿を描いている。共に決闘に加わってくれる者を探して町を彷徨う保安官の姿に、それまでの西部劇にあったヒーローも、そして共に戦うという友情も開拓者魂もない。この映画以降、西部劇の主人公の描き方は劇的に変わっていった。
 
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この映画が完成して試写を見た当時の[[コロンビア映画]]社長ハリー・コーンは「今まで見た映画の中で最低の作品の一つだ」と酷評して配給を断っている<ref>『フレッド・ジンネマン自伝』P.165</ref>。しかし後に[[アメリカ映画協会|AFI]]の[[アメリカ映画ベスト100]]で1998年総合33位(西部劇だけでは1位)にランクされ、2007年には総合27位(西部劇だけでは第2位)<ref>西部劇第1位は『[[捜索者]]』で、第3位は『[[シェーン]]』である。</ref>にランクされている。
 
この映画の上映時間は85分だが、劇中内における時間経過もほぼ同じ約85分ほどの「[[リアルタイム劇]]」となっている。
 
== ストーリー ==
[[File:High Noon1.JPG|thumb|left|300px|保安官ウイル・ケインと新妻エミイ]]
午前10時35分、丘の上に1人のガンマン([[リー・ヴァン・クリーフ]])が人待ち顔で立っていた。やがて1人が馬でやって来て、もう1人も加わり、3人が馬で並びながら町へやって来た。彼らはこの日の正午に着く汽車を待つのであった。