削除された内容 追加された内容
→‎鋳造活字: 言葉の誤用もしくは誤変換と見られる箇所を修正
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
m リンク追加
38行目:
活字は中国で発明された。漢字の数の膨大さは活版印刷をおこなう上で常に障壁となり、後々までも小規模な設備で印刷をおこなうことを困難たらしめた。このため、活字印刷の淵源は中国にあるが、漢字は最も印行に向かない表記法でもあった。
 
[[夢渓筆談]]』に記録が残っている[[畢昇]]の'''[[膠泥活字]]'''(こうでいかつじ)が知られている最古の活字である<ref>カーター: 162-164</ref>。同書によれば、粘土(膠泥)の一字一字の駒に文字を彫り、焼いて活字を得た。必要に応じて数十個まで作られた活字は、韻によって木箱に分納された。陶を使ったのは、木では彼の考案した印刷法に向かないためという。[[温州市]]の白象塔から発見された[[北宋]][[崇寧]]年間(1102-1106年)印刷(膠泥活字)の『[[観無量寿経]]』<ref>漆侠編『遼宋西夏金代通史 四』第四章四</ref>が、知られている現存最古の印刷物である。その他、12世紀半ばから13世紀初頭に[[西夏]]で印刷されたと見られる、[[内モンゴル自治区]]の[[エジン旗]]から発見された西夏文字による仏典や[[武威市]]で出土した[[維摩詰所説経]]が現存している。
 
1300年代には[[王禎]]が'''[[木活字]]'''を作った。王禎は、韻書にそって字を選び、[[能書家]]に字を書かせ、それを板木に裏返しにのり付けし、工人に彫らせたと記録している<ref>カーター: 166-7。</ref>。木活字版はおもに仏典や学術書などの開版に使われた。木活字は欧州へも伝播した。