「チリ地震 (2010年)」の版間の差分

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その後、気象庁は段階的に、津波警報(大津波)から津波警報への切り替え、津波警報から津波注意報への切り替え、津波警報や津波注意報の解除を行った。すべて解除されたのは3月1日10時15分で、最初に発表されてから24時間42分に渡って、いずれかの地域に警報か注意報が発表されていたことになる。
 
気象庁は同日の会見で、津波の予測が過大であったとし、警報・注意報が長引いたことを謝罪した。ただし最悪のケースを想定したもので、判断ミスはなかったとしている<ref>[http://sankei.jp.msn.com/affairs/disaster/100301/dst1003011033013-n1.htm 【チリ大地震】すべての津波注意報解除「予測過大だった」気象庁謝罪] 産経ニュース 2010年3月1日掲載</ref><ref>[http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2010030102000198.html 津波注意報を解除 「予測過大」と気象庁おわび] 中日新聞 2010年3月1日掲載</ref>。一方、このチリ地震では当初大津波警報を出していたにも関わらず結果として大きな被害が出なかったため、太平洋沿岸の住民らの油断を招き、翌年に発生した[[東日本大震災]]での被害を拡大させたと指摘する意見がある<ref>河北新報『[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160315_33048.html <アーカイブ大震災>津波2度大丈夫 油断に]』、2017年2月閲覧。</ref>。
 
なお、[[仙台管区気象台]]と[[盛岡市|盛岡]][[地方気象台]]が3月1〜2日に[[岩手県]][[久慈市]]や[[宮城県]][[気仙沼市]]など4市3町・19地点で行った、建物に残った津波の痕跡から高さを推測する方法による現地調査では、[[岩手県]][[陸前高田市]]の両替漁港で1.9m、[[気仙沼漁港|気仙沼魚市場]]で1.8m、[[岩手県]][[大槌町]]の大槌漁港で1.3mと、津波の高さを推定した<ref>。[http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010030500984 岩手で推定1.9メートルの津波=入り組んだ地形影響-気象台調査] 時事通信 2010年3月5日掲載</ref>。これらの地域は翌年の[[東日本大震災]]による津波で壊滅的な被害を受けた。結果として、このチリ地震では当初大津波警報を出していたにも関わらず大きな被害が出ずに太平洋沿岸の住民らの油断を招いたことから、東日本大震災での被害を拡大させたと指摘する意見がある<ref>河北新報『[http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201603/20160315_33048.html <アーカイブ大震災>津波2度大丈夫 油断に]』、2017年2月閲覧。</ref>
 
<!--表を非表示化: 総務省消防庁による出典データに誤り。情報源が異なる出典による修正・簡略化を予定。