「チャスタイズ作戦」の版間の差分

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==計画==
計画は[[ビッカース]]社の[[バーンズ・ウォーリス]]技師が開発した反跳爆弾を使用することで進められた。ウォーリスは航空機の設計士であり、[[爆撃機]]の設計によって功績が認められた。ビッカース・ウォーリス爆撃機の開発の傍ら、ダムに対する爆弾の開発に着手する。研究当初、10トンの爆弾を高度40,000フィート(約12,192m)から投下する予定であったが、当時その重量の爆弾を搭載できる爆撃機はなかった。 さらに、主要なドイツのダムは、[[魚雷]]による攻撃を防ぐために魚雷防御網によって守られていた。そこでウォーリスは、[[ドラム缶]]型の爆弾が水面を[[水切り]]によって飛び跳ねた後にダムに着弾し、水中に沈んでから爆発するようにした。この爆弾の命中精度は高く、テストと多くの作戦会議の後、計画は[[1942年]][[2月26日]]に予定された。 爆弾はコードネーム「Upkeep」と呼ばれた。作戦はダムの水位が一番高い5月に予定された。任務は第5爆撃機集団に与えられ、新たに部隊が構成された。当初X中隊と呼ばれ、170以上の戦歴をもつ[[ガイ・ギブソン]]中佐が隊長となり、21人の搭乗員が爆撃機集団から中隊に選ばれた
研究当初、10トンの爆弾を高度40,000フィート(約12,192m)から投下する予定であったが、当時その重量の爆弾を搭載できる爆撃機はなかった。 さらに、主要なドイツのダムは、[[魚雷]]による攻撃を防ぐために魚雷防御網によって守られていた。そこでウォーリスは、[[ドラム缶]]型の爆弾が水面を[[水切り]]によって飛び跳ねた後にダムに着弾し、水中に沈んでから爆発するようにした。この爆弾の命中精度は高く、テストと多くの作戦会議の後、計画は[[1942年]][[2月26日]]に予定された。 爆弾はコードネーム「Upkeep」と呼ばれた。作戦はダムの水位が一番高い5月に予定された。任務は第5爆撃機集団に与えられ、新たに部隊が構成された。当初X中隊と呼ばれ、170以上の戦歴をもつ[[ガイ・ギブソン]]中佐が隊長となり、21人の搭乗員が爆撃機集団から中隊に選ばれた。
 
標的として、[[ルール地方|ルール工業地帯]]のメーネ・ダム、ゾルペ・ダム、エーダーゼー貯水湖を形成するエーデル・ダムが選ばれた。水力発電施設の破壊だけでなく、工業地帯、都市部を流れる運河への影響も重要視された。
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===エーデル・ダムへの攻撃===
エーデル・ダム周辺は深い霧に覆われていたため、接近は困難であった。モーズレー機は爆弾を投下するが、ダムの最上部に落ち、機は爆風に見舞われた。シャノン機は爆弾の投下に成功、最後にナイト機が投下し、ダムは決壊した。
===エンペネ・ダム、ゾルペ・ダムへの攻撃===
マッカーシー機は単独でゾルペ・ダム上空に到着する。爆弾の投下に成功する、ダムの破壊には失敗する。バーピー機はゾルペ・ダムへ向かったが到着できなかった。ブラウン機はさらに濃くなった霧の中で爆弾を投下するも、ダムの破壊には失敗。
 
タウンゼント機はエンペネ・ダムに爆弾を投下したがダムの破壊には失敗。その間、同じくエンペネ・ダムに向かったオットリー機は撃墜される。