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}}</ref>。多くの場合、タイムゾーンが同一の地域では標準時（[[:en:Standard time|Standard time]]）と[[夏時間]]（DST）用の2つのUTCとの時間差が使用される。<!-- [[1972年]]1月1日にUTCが導入されるまで、いわゆる「ズールー・タイム」（"Zulu time"）と呼ばれる[[グリニッジ標準時]]（GMT）と[[世界時]]（UT）は一致していた。-->
== タイムゾーン時間帯間での時刻変換 ==
=== UTCからUTC+オフセットへの変換 ===
UTCからタイムゾーン時間帯"UTC+オフセット"の時刻に変換するには、UTCにおける時刻にオフセットを加算する。オフセットは正負いずれでも構わない。すなわち、オフセットには適切な正または負の符号を必ず付す。一例を挙げる。
タイムゾーン時間帯"[[UTC-5|UTC−05:00]]"では、UTCからのオフセットは「-5時間」である。これはすなわち、UTCでの時刻に-5時間を加算すること、すなわちUTCでの時刻から5時間を減算することでUTC−05:00での時刻が得られることを意味する。例えばちょうど今、UTCタイムゾーン時間帯での地方時（ローカルタイム、local time）が午後4時00分（[[24時制]]では16:00）であるとする。その場合、タイムゾーン時間帯"UTC−05:00"における現在のローカルタイム地方時は何時か。答えは、午後4時00分 + オフセット = 午後4時00分 + (-5時間) = 午後4時00分 - 5時間 = 午前11時00分（24時制では、16:00 + (-05:00) = 16:00 - 05:00 = 11:00）である。
同じく、タイムゾーン時間帯"[[UTC+5|UTC+05:00]]"では、午後4時00分 + オフセット = 午後4時00分 + 5時間 = 午後9時00分（24時制では、16:00 + 05:00 = 21:00）である。
=== UTC+オフセットからUTCへの変換 ===
逆向きの変換では、UTC+オフセットからオフセットを減算する。その際、負数の減算が[[絶対値]]の加算であるという、数学的常識に注意すればよい。例えば、タイムゾーン時間帯"UTC−05:00"におけるローカルタイムが午後2時00分（14:00）ならば、UTCでのローカルタイム地方時は、午後2時00分 - オフセット = 午後2時00分 - (-5時間) = 午後2時00分 + 5時間 = 午後7時00分（14:00 − (−05:00) = 14:00 + 05:00 = 19:00）である。
また、同様にタイムゾーン時間帯"UTC+05:00"におけるローカルタイム地方時が午後2時00分（14:00）ならば、UTCでのローカルタイム地方時は、午後2時00分 - オフセット = 午後2時00分 - 5時間 = 午前9時00分（14:00 − 05:00 = 09:00）である。
=== 任意の2タイムゾーン時間帯間での変換 ===
あるタイムゾーン"UTC+オフセット<sub>from</sub>"における時刻から"UTC+オフセット<sub>to</sub>"における時刻に変換する方法を考えるには、まず"UTC+オフセット<sub>from</sub>"における時刻からUTCにおける時刻に変換し、続いてその値を"UTC+オフセット<sub>to</sub>"における時刻に変換すると考えればよい。
"UTC+オフセット<sub>from</sub>"での時刻が ''x'' ならば、UTCでの時刻は、''x'' − オフセット<sub>from</sub>である。UTCでの時刻を算出したので、"UTC+オフセット<sub>to</sub>"での時刻を得るには、この値にオフセット<sub>to</sub>を加算する、すなわち、当該時刻は ''x'' + オフセット<sub>to</sub> - オフセット<sub>from</sub>である。
値"オフセット<sub>to</sub> − オフセット<sub>from</sub>"はタイムゾーン時間帯"UTC+オフセット<sub>from</sub>"と"UTC+オフセット<sub>to</sub>"との時間差に相当する。よって、"UTC+オフセット<sub>from</sub>"での時刻から"UTC+オフセット<sub>to</sub>"での時刻に変換することは、"UTC+オフセット<sub>from</sub>"での時刻にこの時間差を加算することを意味する。
例えば、タイムゾーン時間帯"UTC−05:00"での現在のローカルタイム地方時が午前9時00分であるとする（オフセット<sub>from</sub> = -05:00）。このとき、タイムゾーン時間帯"UTC+05:00"でのローカルタイム地方時は何時か（オフセット<sub>to</sub> = 05:00）。まず、時間差を計算すると、オフセット<sub>to</sub> − オフセット<sub>from</sub> = +05:00 − (−05:00) = 05:00 + 05:00 = 10:00、すなわち10時間である。よって、"UTC+05:00"でのローカルタイム地方時は、午前9時00分 + 時間差 = 午前9時00分 + 10時間 = 午後7時00分（24時制では、9:00 + 10:00 = 19:00）である。
上の計算では、符号が正しいことに注意すべきである。あるタイムゾーン時間帯から別のタイムゾーン時間帯に変換する際、それぞれオフセットが"オフセット<sub>from</sub>"、"オフセット<sub>to</sub>"ならば、両タイムゾーン時間帯間の時間差はオフセット<sub>to</sub> − オフセット<sub>from</sub>で得られる。この計算について、最後の結果が何の意味を成すか調べる。大きいオフセットをもつタイムゾーン時間帯のローカルタイム地方時は、小さいオフセットをもつタイムゾーン時間帯のローカルタイム地方時より「時間的に進んでいる」。だから、例えば、タイムゾーン時間帯"UTC+05:00"での与えられた任意の時刻は、"UTC−05:00"での時刻よりも時間的に進んでいるといえる。"UTC+05:00"での午後7時00分は、"UTC−05:00"での午前9時00分になる。
== 脚注 ==
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