「愛の戦士レインボーマン」の版間の差分

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敵対する勢力は、日本人を憎悪し日本という国家の滅亡と日本人撲滅を企む組織、'''死ね死ね団'''で、宇宙人や怪物などではない、外国人<ref group="注">ただし演じる俳優の多くは日本人。</ref>による組織である<ref name="宇150" />。第2クールで魔女イグアナと殺人プロフェッショナルを送り込んだのを皮切りに、第3クールでは悪魔武装戦隊(DAC)を結成、第4クールでは部下などを次々とサイボーグ化しレインボーマン抹殺を目論んだ。
 
ほかの変身ヒーロー番組のように、いわゆる怪人は登場しない<ref name = "宇宙船SP98">{{Harvnb|宇宙船SPECIAL|1998|p=98}}</ref>。しかし、殺人プロフェッショナルは人間とはいえ、特殊な能力を持っている異形の怪人的な存在であり、更に一部の者は倒されると死体が残らずに消失してしまうなど<ref group="注">ヘロデニア3世やアイスリーがこれに相当する。</ref>、人間らしからぬ[[妖怪]]じみた、いわば怪人のような存在だった。また、ゴッドイグアナが送り込む配下(分身体)も、怪人と称しておかしくない者達である。
 
そして、仮に怪人が『[[仮面ライダーシリーズ]]』のように悪の改造人間を指すものだと規定すれば、後半の女性幹部らサイボーグ達も怪人ととらえられなくもない。
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この他にも、[[宗教団体]]「御多福会(おたふくかい)」を通じて大量の[[偽札]]をばらまく「M作戦」により日本経済を[[インフレーション|ハイパーインフレ]]の大混乱に陥れ経済破綻を目指す、あるいは[[地底戦車]]「モグラート」による人工地震と人工津波により日本の国際的信用と国際競争力を失墜させ孤立させるなど、直接的な破壊行為に留まらず経済的・外交的な観点から社会の基盤を揺るがそうという現実感のある作戦が行われた。
 
;==== ミスターK ====
: 演 - [[平田昭彦]]
: 秘密結社「死ね死ね団」のリーダー的人物。本名・国籍・経歴などは一切不明で、白髪・黒い服に黒いサングラスという容姿の謎の男。時折作中で日本人に変装することがあった<ref group="注">作中のミスターKの容姿はメイクであり、日本人への変装は逆に平田が素顔で演じている。</ref>。
: 第二次大戦中に家族を[[日本軍]]に殺害され、さらに自分も日本人に虐待されたため、日本と日本人を憎悪しており、地上から消し去ろうと企んでいる。
: 作戦に失敗した男性幹部を処刑装置でほかの隊員の目の前で処刑したり<ref group="注">処刑時にはバッハの「[[トッカータとフーガニ短調]]」が流れ、対象は原子分解されたように消滅して灰になる。</ref>、男性DAC隊員に爆弾を持たせ、レインボーマンに近付いたところを狙撃・爆破したりなど、部下に対しても冷酷非情である。しかし、第14話でレインボーマンとの戦いで命を落としていった団員に哀悼の意を表するといった慈悲深い面も時折、見せている。女性幹部に対しては一度下した死刑宣告を取り消すことが多々あるなど、相当甘い面もある。
: 変装術に長けており、堂々とタケシの前に現れたこともあった。普段は冷静沈着だが、ことが自分の思い通りにならない時は、「ガッデム!」を連呼して周囲に当たり散らすなどヒステリックになりがちである。ヤマト一郎との決闘で左腕を失い、以後はレーザー光線銃を内蔵する鉤状の義手となっている。第49話における戦闘時には仮面を着用して戦った。最終回で存在は無かったことが判明するも、死ね死ね団は壊滅していない。
: このネーミング設定は、原作者の川内の頭文字から取ったもの('''K'''awauchi)。メインライターの伊東恒久が半ば冗談でプロットに書いたものが、そのまま正式設定として通ってしまった{{Sfn|大全|2002|p=148}}。
 
;==== 女性幹部 <ref name="宇150" />====
: 現場で直接作戦を指揮するタイプ、ミスターKの秘書と役割は様々であるが、いずれもミスターKの側近的存在。
: 互いに激しいライバル心を燃やしているが、作戦遂行にあたっての結束は固い。ミスターKの信任も厚く、たびたびの作戦失敗にも処刑をまぬがれ、大半が終盤までレインボーマンとの死闘を繰り広げた。
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::; サイボーグロリータ
:: ドクターボーグにサイボーグにされたロリータ。両目から破壊光線を撃ち、左腕は銃、右腕は飛ばすことができる。また、殺人フルーレも使用した。ゴッドイグアナの分身であるバッドシスターを倒している。第42 - 47話に登場。
 
;==== 男性幹部 ====
: 死ね死ね団員を指揮して作戦行動の前線に立つ中堅幹部。一般の死ね死ね団員と同じテンガロンハット・覆面姿。「メイジャー」は英語の[[少佐]]([[:en:Major|Major]])から。
:; メイジャーアル
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:; メイジャーボルト
:: M作戦に従事する男性幹部。M作戦の要である偽札工場の責任者を務めていた。製版工の松前源吉を脅迫して偽札を作らせ、日本にインフレを引き起こした。しかし、最終的に源吉に工場を爆破され、その爆発で死亡した。第14 - 21話に登場。
 
;==== 殺人プロフェッショナル ====
: 対レインボーマン用にグルド博士の指導の下、アフリカ基地で特殊な技能を施された者達。
: 初期はイグアナ、エルバンダを含む7人がレインボーマンの7種の超能力に対抗すべくアフリカから派遣されてきた。
: うち5人は棺の中からその奇怪な姿を現す。棺には、中で眠っている殺人プロのイニシャル(F、G、H、I、J、L)が刻まれている。フドラ、ガルマ、ジェノバードの造形は、予算の都合で全身の着ぐるみの製作が叶わず、市販品の化け物ゴムマスクをそのまま使用した{{Sfn|大全|2002|p=146}}。
: イグアナら7人が倒されてから後期に登場する者は、マリンダとノーマを除いて殺人プロフェッショナルだとは明確に言及はされていない。またドクロマンは[[傭兵]]である。
:; イグアナ
:: 演 - [[塩沢とき]]
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:: 魔女イグアナの実の息子。電流を食って体内に蓄積、エネルギーとし、両腕の先端についたアンテナを接触させることによって、電撃を放つことができる。また、円盤状の物体に変形して火花を散らしながら飛行することも可能。蹴られて川に突き落とされ、背負った自分のバッテリーで自らが感電してしまうなど間抜けな所もあるが(感電中「マーマ、マーマ!」とイグアナに助けを求めていた)、レインボーマンを電気リングで拘束するなど強敵である。
:: かなりのマザコンで口癖は「はいママ」。頭もあまり良くない。最期は、皮肉にもダッシュ1の脳天稲妻落としを喰らって感電死してしまった。第20 - 21話に登場。
; マリンダ
; ゴッドイグアナ
: 演 - 水野マリア
: アフリカ基地からヤマト一郎を護送してきた女性暗殺者。ミスターKがアフリカ基地に殺人プロフェッショナルを2名つけろと命じて派遣されてきた。かなりの破壊力を誇る拳銃とロープを放って相手を束縛する拳銃を使用する。レインボーマンを暗殺しようとし、相棒のノーマ亡き後もタケシを付け狙うが、ダッシュ5のレインボーフラッシュを浴びて果てた。第22 - 24話に登場。
; ノーマ
: 演 - メイ・ジュン
: マリンダの相棒を務める女の殺し屋。マシンガンと剣を武器として使う。最後はレインボーマンにマシンガンを奪われ、剣で戦おうとしたが遠当ての術で敗れ去った。第22 - 23話に登場。
; パゴラ
: 演 - [[チコ・ローランド]]
: アフリカ基地からロリータとともにやってきた殺し屋。人間複写装置の故障が原因で凶悪な改造人間となる。恐るべき怪力と強靭な身体を持ち、ダッシュ5のレインボーフラッシュもダッシュ2の高熱火炎も通じずレインボーマンを苦戦させた。しかし弱点である目を太陽の剣で刺されたため絶命した。第32話に登場。
; ドクロマン
: 死ね死ね団に金で雇われ、アフリカ基地から派遣されてきた[[ブードゥー]]の妖術師。ミスターKの命令で、ゴッドイグアナ討伐に向かった。ゴッドイグアナからは、「若造」「三流妖術師」呼ばわりされていたが、ゴッドイグアナと互角の妖力を持っていた。剣の使い手であり、剣先から放電したり、蝿に化けることも可能(そのため、Kに蝿の妖術師などと言われている)。最後はゴッドイグアナとの戦いの最中に、突如乱入してきたレインボーマンに攻撃され、ダッシュ7の雷光の剣の前に敗北。第49 - 50話に登場。
 
;==== ゴッドイグアナ ====
: 演 - [[曽我町子]]
: 「アフリカの古い魔女」と呼ばれる、イグアナの母。外見的には娘・イグアナと同年輩のような容姿をしているが実際はかなりの老女。人間の生き血を吸うことで若い姿を保っており定期的に血を補給しないと急激に老化する。
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:; ミイラシスター
:: ピエロの姿で登場したが、その正体は全身を包帯でぐるぐる巻きにしたミイラ風。ナイフと左拳から噴き出す黒い霧で戦う。また、指先から毒ガスを噴射したり空中を浮遊したりする能力を持つ。命のない身体なので、剣で刺しても手応えがなく、攻撃が効かない強敵だったが、真空竜巻の術で体を粉々に吹き飛ばされて倒された。第48話に登場。
 
==== 科学者 ====
; ドクターボーグ
: 演 - [[長沢大]]
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: 演 - エンベル・アルデンバイ
: 死ね死ね団アフリカ西海岸秘密研究所の殺人部長。レインボーマンの能力を研究していた。前述の殺人プロフェッショナルを仕立てあげた人物でもある。また、後にヤマト一郎を日本へ移送させた。その後の動向は不明。第14、第22話に登場。
 
;==== 御多福会 ====
: 死ね死ね団がM作戦用に設立した[[新興宗教]]団体。[[おかめ|お多福]]の面を崇める。本拠地の参覚寺の他、日本各地に支部を持つ。
: 信者に御守りと称して偽札を配り、日本にハイパーインフレを起こしたが、レインボーマンが政府に働きかけて[[警察]]が調査に動き出すと同時に、ミスターKは御多福会の破棄を決定。全支部が証拠隠滅のために炎上して壊滅した。
:; 御多福第一〇七号
:: 演 - 若原初子
:: 松前源吉の妻・くにが通っていた御多福会江東支部の支部長を務める女性で、お多福の面を被っている(御多福会のメンバーは全員女性で、[[巫女装束]]をまとってお多福の面を被っている)。信者たちに大量の偽札をばら撒くが、タケシに怪しまれてしまったために責任をとらされ処刑装置で灰にされてしまった。第15、第16話に登場。
:; クィーン
:: 演 - レナッタ・ヘラルド
:: 御多福の女王を名乗っているブロンド髪の女性。殺人プロフェッショナルのジェノバードとの会話から、幹部クラスの地位にある模様。普段はお多福の面を被っている。気位がかなり高く、どのような時でも威張り散らしている。
:: 御多福会の本部・参覚寺に乱入してきたレインボーマンに機銃掃射で応戦するが及ばず、証拠を隠滅するために本部とともに自爆して果てた。第17 - 19話に登場。
 
; マリンダ
==== サイボーグ ====
: 演 - 水野マリア
: アフリカ基地からヤマト一郎を護送してきた女性暗殺者。ミスターKがアフリカ基地に殺人プロフェッショナルを2名つけろと命じて派遣されてきた。かなりの破壊力を誇る拳銃とロープを放って相手を束縛する拳銃を使用する。レインボーマンを暗殺しようとし、相棒のノーマ亡き後もタケシを付け狙うが、ダッシュ5のレインボーフラッシュを浴びて果てた。第22 - 24話に登場。
; ノーマ
: 演 - メイ・ジュン
: マリンダの相棒を務める女の殺し屋。マシンガンと剣を武器として使う。最後はレインボーマンにマシンガンを奪われ、剣で戦おうとしたが遠当ての術で敗れ去った。第22 - 23話に登場。
; パゴラ
: 演 - [[チコ・ローランド]]
: アフリカ基地からロリータとともにやってきた殺し屋。人間複写装置の故障が原因で凶悪な改造人間となる。恐るべき怪力と強靭な身体を持ち、ダッシュ5のレインボーフラッシュもダッシュ2の高熱火炎も通じずレインボーマンを苦戦させた。しかし弱点である目を太陽の剣で刺されたため絶命した。第32話に登場。
; ドクロマン
: 死ね死ね団に金で雇われ、アフリカ基地から派遣されてきた[[ブードゥー]]の妖術師。ミスターKの命令で、ゴッドイグアナ討伐に向かった。ゴッドイグアナからは、「若造」「三流妖術師」呼ばわりされていたが、ゴッドイグアナと互角の妖力を持っていた。剣の使い手であり、剣先から放電したり、蝿に化けることも可能(そのため、Kに蝿の妖術師などと言われている)。最後はゴッドイグアナとの戦いの最中に、突如乱入してきたレインボーマンに攻撃され、ダッシュ7の雷光の剣の前に敗北。第49 - 50話に登場。
; カマキリ男
: ボーグαを用いたサイボーグが次々失敗に終わり、ミスターKが自ら無差別にボーグαを用いて数多くのサイボーグを作りだした。その時に偶然にも[[カマキリ]]と重ねてボーグαを農夫に撃ち込んだことで人間とカマキリが融合して誕生した異形のサイボーグ。 ミスターK曰く、「これは素晴らしいサイボーグだ」
: 両手に持った鎌を武器とし、ゴッドイグアナと協力してレインボーマンに立ち向い、ゴッドイグアナの作り出した魔法ゾーンの中で戦うが、太陽フラッシュを浴びて死亡した。第50 - 51話に登場。
 
;==== 死ね死ね団員 <ref name="宇150" />====
: 日本人を憎み、日本人を撲滅しようとする死ね死ね団の構成員。緑のスーツと白のタートルネックシャツに身を包み、組織のマークを象ったペンダントを付けている。
: 男性団員は幹部も含めて全員が同じマスクと[[テンガロンハット]]を被っている。ベルトのバックルは引き抜くと剣になり、更に白塗りの拳銃で武装している。ほかにも、マシンガンやボーガン、ナイフなどを装備している者もいる。いわゆる戦闘員的存在だが、DAC登場以後は彼らがレインボーマンと戦うようになり、出番は減少していった。
: 女性団員は幹部も一般の団員も素顔のままである。また制服姿(基本デザインは男性団員と共通しているがスカートを着用)のほか、私服で活動する場合も多い。
 
; DAC
==== DAC ====
: DACとはDevil Armed Combat unit(悪魔武装戦隊)の略称。レインボーマン抹殺とテロ遂行のために結成された精鋭部隊であり、耐火性に優れた黒い軍服とベレー帽を制服として着用している。ありとあらゆる武器や機器を装備し、ガードシルバー(遠当ての術も跳ね返す金属片)や専用戦闘機・ダッカーといった特殊な兵器も有している。また、スパイ活動も行っており、多数が人間複写装置を使って日本人になりすまし、日本に潜入している。戦闘のプロフェッショナルだけに、登場当初はレインボーマンも苦戦を強いられていた。28話より登場。
:; ダック・ワン
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* {{Cite journal |和書 |date =2016-03-13<!--奥付表記--> |author=中村哲 |title=INTERVIEW『レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』キャラクターデザイン [[岡迫亘弘]] ||publisher =[[洋泉社]] journal =別冊[[映画秘宝]] 特撮秘宝 |volume =vol.3 |pages=pp.184-187 |isbn=978-4-8003-0865-8 |ref ={{SfnRef|特撮秘宝3|2016}} }}
* 圓道祥之『完全「世界征服」読本』[[三一書房]]、1996年5月31日、ISBN 4-380-96236-9。
 
== 関連項目 ==
* [[月光仮面]]
* [[ダイヤモンド・アイ]]
* [[正義のシンボル コンドールマン]]
 
== 外部リンク ==