「イギリス海軍」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
→‎階級: 少佐と大尉の階級章を追加。
138行目:
緊縮財政に対応するため、2010年に策定されたStrategic Defence and Security Reviewにより大幅な軍縮がおこなわれることになった。海軍においては人員を5,000人削減し30,000人規模に、2014年に退役する予定であった「[[アーク・ロイヤル (空母・3代)|アーク・ロイヤル]]」は直ちに退役、全ての[[BAe ハリアー II|ハリアー II]]も直ちに退役、「[[イラストリアス (空母・2代)|イラストリアス]]」は[[ヘリ空母]]に転換した後2014年に退役、「[[オーシャン (ヘリコプター揚陸艦)|オーシャン]]」は揚陸能力を維持し長期運用させることになった。また、4隻の[[潜水艦#弾道ミサイル潜水艦|戦略弾道ミサイル潜水艦]]はイギリス唯一の核戦力として引き続き維持し続ける方針で、[[クイーン・エリザベス級航空母艦]]と7隻の[[アスチュート級原子力潜水艦]]は計画通り建造される。
 
20112015810月時点のイギリス海軍は1隻の[[軽空母]](ヘリ空母として運用)、11隻の[[原子力潜水艦]](4隻の戦略原潜と7隻の攻撃原潜)、19隻の水上戦闘艦(6隻の[[駆逐艦]]と13隻の[[フリゲート]])を含む98隻の艦艇および[[航空機]]と[[イギリス海兵隊|海兵隊]]から構成されている。緊縮財政の流れを受けて、以前より艦隊の規模がかなり縮小されたが、地球規模で展開出来る世界有数のブルーウォーター・ネイビーである立場には変わりはない。イギリスの法令は、すべてのイギリス籍船舶を海軍に徴用できる権限を政府に与えており、戦時の海上輸送システムは万全である。
 
ただし、長年の予算削減によってイギリス海軍は自国を哨戒できる程度の規模にまで削減されているとの指摘もある。1988年には対[[国内総生産|GDP]]比4.1%だった海軍予算は、2010年には2.6%にまで削られている。また、2000年の時点で3万9000人だった海軍将兵は、2015年には2万9000人にまで落ち込んでいる<ref>{{cite news |title=コラム:最強を誇った英国海軍「凋落」の教訓 |newspaper=[[トムソン・ロイター|Reuters]] |date=2016-8-22 |url=http://jp.reuters.com/article/column-gb-navy-warship-idJPKCN10U0OL|accessdate=2016-9-1 }}</ref>。