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『[[BADBOYS]]』『[[BADBOYS グレアー]]』の続編。[[2008年]]から[[少年画報社]]『[[ヤングキング]]』誌に不定期掲載された後、[[講談社]]『[[ヤングマガジン]]』誌での『[[女神の鬼]]』連載終了を受け、『ヤングキング』[[2014年]]18号から定期連載が始まった。キッポとは広島弁で「あとに残る小さな傷」のことを意味する。
[[広島市]]を舞台に
== あらすじ ==
[[2000年代]]後半以降の広島市は[[暴走族]]も[[暴力団]]もほぼ壊滅状態となり、「極楽蝶」「陴威窠斗」「廣島Night's」が暴走族TOP3と呼ばれていた[[1990年代]]前半、第二次廣島連合が暴走族やチーマーの統一を成し遂げた1990年代後半は、既に遠い過去の話となった。当時の不良少年たちはみな青年を経て中年となり、それぞれの人生を歩みながら今も「ファミリー」として家族ぐるみの付き合いを続けていた。
桐木司の息子・久司はファミリー内の諍いで白石要に刺され命を落としたが、幽霊として現世にとどまり、ファミリーに起こる事件を見守り時に手助けしていた。段野とヒロそれぞれの過去の傷の清算、銀次郎と父・金次郎の再会、司の復讐未遂と松尾安三の消滅を経て、久司は現世に存在しながら誰にも姿が見えなくなり自らの成仏の時を予感するようになる。
松尾安三に取り憑かれて彩らを殺そうとし、自責の念からファミリーを離れ広島から去ったイチローだったが、松尾の後遺症で人格が大きく変わってしまい荒みきった生活を送るようになっていた。ファミリーは自分たちの手ではイチローを更生させられないと判断し、かつて広島の不良少年の間で囁かれていた収容施設「鎖国島」の噂を頼る。前田梅の仲介を得て猫ヶ丘島にて実際に対面した鎖国島の面々は、イチローらが一目見て怖気づくほど禍々しい気を放っていたが、性格的には好漢ばかりですぐに打ち解け、イチローと白石親子は鎖国島へ入るかわりに猫ヶ丘島への移住を決意する。
== 登場人物 ==
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; 桐木 久司(きりき きゅうじ)
: 本作のナビゲーター。司の一人息子。髪を赤く染めピアスを複数つけているが、ヤンキーとは程遠い優しく大人しい性格をしており、ファミリーの皆から愛されている。
: 2008年、溜まり場を占拠しようとした犯人を探せとイチローに依頼されたことで、イチローらがファミリーに入るきっかけを作った。その後
: 2015年、昇喜郎の力を借りて司の復讐を止め松尾安三を消滅させたことで金次郎と同じく成仏したかに見えたが、ファミリーの人間にも姿が見えなくなってしまっただけで
; 大友 彩(おおとも あや)
: 勝恋と津紀子の娘。勝将の異母妹、銀次郎の異父妹にあたる。生まれた時からファミリーの皆に愛されているアイドル的存在。年齢は2008年に小学生、2015年に高校生。
: ファミリーからの愛情を実感しながらも、柄が悪く過保護なファミリーの面々に時々辟易し反抗している。子供の
; イチロー / 澤 一郎(さわ いちろう)
: 黒ヶ丘の不良少年。幼い
: 2008年、溜まり場にしていた場所へファミリーが彩の運動会の観戦に来たことがきっかけで、家族の愛情に触れ三人でファミリーの一員となった。ファミリーに入ってから加治屋と縁を切るための金として300万円を要求され、トモとフミヤに秀樹とタツヒロを加えた5人で襲撃し加治屋を刺すも一方的に叩きのめされ、秀樹、タツヒロと共に森本組に監禁されていたところをファミリーのカンパによって助けられた。左の眉根に、初対面時に勝恋に殴られた時についた傷がキッポとして残っている。
: その後は「No.9」で美容師として働いているが、2015年も自分を顧みない母親の愛情に飢えており、それに付け込まれる形で松尾安三に取り憑かれ人格が大きく変わった。それによってトモとフミヤを捨て駒にして彩と勝将を殺そうとし、失敗したことで松尾の呪縛からは解放されたが自分のしてしまったことの罪悪感に苦しみ、ファミリーから姿を消した。
: その後広島を離れ白石親子と生活を共にしているが、松尾が取り憑いていた後遺症から、衝動を抑えられず人を傷つけることを厭わない荒んだ人間性になってしまっていた。しかしトモとフミヤに再会して黒い気が少し収まり、猫ヶ丘島で鎖国島の島民と交流したことをきっかけに、白石親子と共に猫ヶ丘島へ移り住むことを決意する。
; トモ、フミヤ▼
: イチローの親友。少年時代は
▲; フミヤ
: 2008年にイチローが加治屋に監禁された時は助ける金を作るため二人で強盗を働こうとしたり、2015年にイチローを鎖国島に入れる話が出た時は錯乱したイチローに切りつけられながら責めもせず慰めるなど、絆は深い。
; 段野 秀樹(だんの ひでき)
: 段野の長男。久司やイチローと同い年で、喧嘩はイチローやタツヒロより強い。父と同じく段野運輸に勤めて
; 佐藤 タツヒロ(さとう タツヒロ)
: ヒロの長男。久司やイチローと同い年で、黒ヶ丘で知られる不良だった。父と同じく女好き。職業はショップ店員。
; 加治屋(かじや)
: 森本組の[[ヤクザ]]。年齢は久司らの2歳上。廣島連合時代の勝将と互いに「ブラザー」と呼び合い遊び相手になっていた近所の小学生で、秀樹やイチローら数人を独りで一方的に叩きのめせるほど喧嘩が強く、少年時代は広島中に悪名を轟かせていた。イチローが不良少年だった
: 坊主頭で頭と顔に無数の傷痕があり、両肩には骨の手が自分の肩を抱いているような柄の刺青を入れている。子供の
: 2015年、イチローを鎖国島に入れるべく昇喜郎らと共に白石の元を訪れ、その時に要と和解した。
; 白石 要(しらいし かなめ)
: 白石勇の一人息子で、加治屋と同い歳の不良。父親が幹部だった旧廣島連合に憧れ、自分を村越宏明、加治屋を松尾安三に見立て、伝説の男になろうと加治屋と頻繁に衝突し、また松尾の息子である昇喜郎がファミリーの一員であることに不満を漏らしていた。2008年、昇喜郎だけでなく加治屋もファミリーの一員となったことでファミリーを敵視、加治屋を殺そうとナイフで襲い、割り込んできた久司を誤って刺殺し逮捕された。2015年に刑務所を出所
=== TOP3世代 ===
; 桐木 司(きりき つかさ)
: 元・極楽蝶八代目総長。久司の父。酒屋「広島酒店」店主。彩が生まれた
: 久司の死から長い時が経ち、田村・新田との関係も改善するなど以前と同じ精神状態に戻ったかに見えていたが、久司を失った悲しみは心を深く蝕み続けていた。2015年、昇喜郎を介して白石親子の居所を突き止め、逃げる要に対して復讐しようと街中を追いかけていたが、要に取り憑いた松尾安三が消滅し久司の姿が誰にも見えなくなったことで復讐心が消え、再び去っていった白石と要を追うことなくファミリーの元へと戻っていった。その後、可愛い子供や赤ん坊を見るたび夫婦で「久司の生まれ変わりではないか」と喜んでいる。
; 段野 秀典(だんの ひでのり)
: 元・陴威窠斗八代目総長。秀樹らの父。実家の運送業「段野運輸」で長距離トラックの運転手として働いている。中年になった後も陴威窠斗の後輩らに慕われている。
; ヒロ / 佐藤 博衛門尉景元(さとう ひろえもんのじょうかげもと)
: 元・廣島ナイツ四代目総長。タツヒロらの父。旧名・杉本博和。エリカと結婚し佐藤家に婿入りする時に、占い好きのエリカの母によって強制的に改名させられた。極度の女好きで、40代を迎えてなお昔と変わらないヤンキーのような性格をしている。
: 若い
; 高間 数俊(たかま かずとし)
: 元・陴威窠斗八代目副総長。段野とは中学生の
; 川中 陽二(かわなか ようじ)
: 元・極楽蝶八代目幹部。お好み焼き屋「陽ちゃん」店主。若い頃から人気店のオーナーとして忙しい毎日を送っているが、貧しく孤独だった子供時代のトラウマもあって家庭を顧みず仕事に没頭し続けており、彩と同い年の息子・太陽が仕事に理解を示し「陽ちゃん」に弟子入りした一方で、妻との折り合いが非常に悪く苦悩している。
; 桐木 久美(きりき くみ)
: 司の妻で久司の母。司と共に広島酒店を切り盛りしている。旧姓・由本。
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=== 第二次廣島連合世代 ===
; 大友 勝将(おおとも かっしょう)
: 元・廣島連合総長。子供がそのまま大人になったような性格をしている。未婚、独り暮らし。子供の
: ファミリーと広島市民球場へ野球観戦に行った時に実母と再会したが、実母の家族に気を遣って再会を喜ぶことはなかった。後に壮吉に仕事の斡旋を頼んでいたシングルマザーと同居し子供も懐いていたが、実は離婚していなかった夫の命令でファミリーを陥れようと
; 嵜島 昇喜郎(さきじま しょうきろう)▼
: 元・廣島連合メンバーで松尾安三の息子。年齢は2015年に36歳。父のヤクザ時代の舎弟だった森本組と少年時代から付き合いがあり、裏社会に絡んだ事件がファミリーに起こると森本組を通じて根回しを行う。▼
: 自分の血筋が遠因となって久司が亡くなったショックで生活が荒み、
; 虎鮫 銀次郎(とらざめ ぎんじろう)
: 元・陴威窠斗十代目総長。初代総長・虎鮫金次郎の息子。陴威窠斗時代は事あるごとに勝将と衝突していた。12歳年の離れた高間の娘・数子と結婚し、家業の居酒屋「金ちゃん」で共に働いている。
; 長谷川 壮吉(はせがわ そうきち)
: 元・廣島連合「ブルービアード」頭。[[アダルトビデオ]]の制作販売業「青ひげ屋」を経営し、広島の青少年のカリスマ的存在となっている。林の事件の時に店を全焼させられたが多額の保険金によって再建し、余った保険金を被害に遭った他のファミリーの店に回してい
; 福沢 仁(ふくざわ じん)
: 元・廣島連合「嚼呪」頭。お好み焼き屋「ちゅーりっぷ」店主。白石勇の甥。
▲; 嵜島 昇喜郎(さきじま しょうきろう)
▲: 元・廣島連合メンバーで松尾安三の息子。年齢は2015年に36歳。父のヤクザ時代の舎弟だった森本組と少年時代から付き合いがあり、裏社会に絡んだ事件がファミリーに起こると森本組を通じて根回しを行う。
▲: 自分の血筋が遠因となって久司が亡くなったショックで生活が荒み、2015年にも心の整理がつけられていないため、密かに彩を護衛しながらもファミリーからはやや距離を置いている。その後久司の頼みで司に白石親子の居所を伝え、司の復讐を止めると共に要の体から引き離された父・安三を一喝、この世から消滅させた。
; 二階堂 剛(にかいどう ごう)
: 元・陴威窠斗九代目メンバー。バーバーハウス「No.9」の店長美容師。陴威窠斗を広島最大のチームに成長させた段野を慕っており、
; 林 隆史(はやし たかし)
: 元・廣島連合メンバー。定職に就かず周囲に数々の不義理を働いているため、ファミリーからは爪弾きにされ久司以外に親しく付き合う人間がいない。
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; 大友 津紀子(おおとも つきこ)
: 銀次郎・彩の実母、勝将の義母で、勝恋の現妻。ファミリーの母。旧姓・虎鮫。年老いてなお勝恋とは非常に仲がいい。
; 佐藤 エリ伊(さとう えりい)
: エリカの母でヒロの姑。占い好きが高じて始めた占い師の仕事が評判となり、数々の資産を築き上げ、ヒロが無職だった
: 亡くなって7年経ってなお現世にとどまり続けている久司のことを気にかけている。イチローらと共に猫ヶ丘島で鎖国島の面々と対面した時には、禍々しい気を放ちながら和気藹藹と生活している「鬼」の姿と牛山の言葉に強い興味を抱いていた。
; 杉本 昭信(すぎもと あきのぶ)
: ヒロの弟。幼い
: 溝内殺害の依頼を受け葵と共に訪れた広島でヒロとおよそ30年ぶりに再会し、ヒロと葵に止められる形で仕事に失敗。ヒロに連れられて家族を捨てて逃げた実母の年老いた姿を見た後、「宇宙一」でエリカの母の手料理を食べ家族の温かさに触れ、事件終息後はファミリーの伝手で県内の田舎へ移住、農業に従事しながら葵の帰りを待っている。
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1970年代後半に暴走族として活躍していた、TOP3よりも上の世代。
; 白石 勇(しらいし いさむ)
: 元・旧廣島連合初代幹部。福沢仁の母方の叔父。息子・要が旧廣島連合に憧れを抱いていることに心を痛め続け、2008年に要が久司を刺殺した時は親子で無理心中を図った。昇喜郎らによって心中が未遂となり要が逮捕・収監された後、広島を去りファミリーの前から姿を消
: 2015年には出所した要とともに暮らしている。司の復讐未遂事件の後は更に居を移して要、イチローと3人で生活を送り、猫ヶ丘島来訪をきっかけに共に猫ヶ丘島へ移り住んだ。
; 田村 五郎(たむら ごろう)
: 元・旧廣島連合初代幹部。バー「レガーメ」を初め様々な飲食店を経営する実業家で、広島の夜の街の大物。
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: 元・旧廣島連合初代幹部。バイクショップ「NITTA」を経営しており、店には元・極楽蝶八代目幹部の岩見エイジらファミリーの人間が勤めている。
; 岩さん / 岩田 章(いわた あきら)
: 元・極楽蝶初代総長。極楽蝶引退後に[[警察官]]となり、長きに亘り[[交通機動隊]]員とし
: その後[[捜査一課]]へ異動、2008年には久司の葬儀に参列し、2015年には昭信の事件の際にファミリーから右堂を引き渡され、白石の頼みでイチローを鎖国島に入れるべく梅とコンタクトを取った。
; 虎鮫 金次郎(とらざめ きんじろう)
: 元・陴威窠斗初代総長。津紀子の前夫で銀次郎の実父。1979年、旧廣島連合との抗争で松尾安三の手にかかり、津紀子と赤ん坊だった銀次郎を残してこの世を去った。銀次郎と瓜二つの容貌をしている。
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: 元・旧廣島連合二代目総長。初代総長の村越宏明と恋人あやを殺害して二代目の座につき、広島中の不良少年に恐れられた。廣島連合を退いた後ヤクザとなって名を馳せ、1990年に抗争で殺害された。昇喜郎の父。
: 久司らと同じく幽霊となって現世にとどまっている。勝将と彩の魂が無意識に強く働きかけているため大色神社の境内に閉じ込められ続けており、昇喜郎に対しても恐怖を抱いている。
: 引き寄せられるように神社を訪れたイチロー
=== 鎖国島 ===
『[[女神の鬼]]』のメインキャラクター。
; ギッチョ / 佐川 義(さがわ よし)
: 元・極楽蝶五代目総長。[[1983年]]、中学2年生にして極楽蝶の頭となった後鎖国島へ渡り、以来30年以上島で生活を送っている。極楽蝶を引き継いだ縁から岩さんと面識があり、梅とも仲がいい。
; 牛山 玄造(うしやま げんぞう)
: 元・陴威窠斗初代メンバー。丸坊主で顔中に傷痕がある。生まれつき言語障害を持っておりまともな言葉を喋れないが、鎖国島の島民は全て内容を理解している。
; 松尾 永一(まつお えいいち)
: 鎖国島創設者。松尾安三の祖父、昇喜郎の曾祖父。[[1979年]]から長きに亘って鎖国島の管理にあたり、2014年に運営を引き継ぎ引退した。老齢のため体力は大きく衰えているが、外見は鎖国島創設時から全く変わっていない。曾孫・昇喜郎との面識は全くなく、猫ヶ丘島で初めて対面した。
=== その他 ===
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; 右堂(うどう)
: 大阪のヤクザを通じ、溝内殺害を昭信に持ちかけた依頼人。葵が逮捕された後、広島から逃げ出そうとしたところをファミリーに捕まえられ、警察に引き渡された。
:
; 前田 梅(まえだ うめ)
: 猫ヶ丘島[[駐在所]]の警察官。サオリと名付けた[[ダッチワイフ|ラブドール]]を妻に見立て、またその他家族に見立てた多数のドールに囲まれながら生活を送っている。鎖国島の現在を知りたいと接触してきた岩さん達を猫ヶ丘島へ連れて行き、鎖国島の面々と引き会わせた。『[[莫逆家族]]』から登場。
== 用語 ==
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; 極楽蝶(ごくらくちょう)
: 1970年代後半に岩田章が結成した暴走族。90年代前半には八代目・桐木司の下、少数精鋭のチームとして広島にその名を轟かせた。
: 五代目・ギッチョ(佐川義)が陴威窠斗五代目・内海鄭司から受け継いだ[[ホンダ・CBX400F]]は、司の代までチームに継承されていた。
; 陴威窠斗(ビイスト)
: 1970年代後半に虎鮫金次郎が結成した暴走族。結成当初は極楽蝶とライバル関係にあった。1983年に旧廣島連合が解散して以降広島最大のチームに成長し、80年代後半から90年代前半の八代目・段野秀典の時代には、名実ともに広島最大最強のチーム
: その後九代目・神橋龍三は一転して実質わずか5名の少数精鋭チームに作り変え、 ; 廣島Night's(ひろしまナイツ)
: 1980年代前半に小金沢務が結成した暴走族。軟派な雰囲気が特徴で、二代目以降90年代前半の四代目・杉本博和(ヒロ)の時代まで、陴威窠斗に次ぐ規模のチームとして活躍した。
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; 廣島連合(ひろしまれんごう)
: 1990年代後半に復活した新たな廣島連合。第二次廣島連合とも呼ばれる。暴走族「蛇道神」、チーマー「ブルービアード」、喧嘩チーム「嚼呪」を傘下に置いた大友勝将が広島統一に乗り出し、勢力を爆発的に拡大。やがて勝将と嵜島昇喜郎の和解、勝恋・津紀子の結婚と彩の誕生を経て、広島の完全統一を成し遂げた。
: 廣島連合を名乗っているのは、
; 廣島連合(旧)
: 1970年代後半に村越宏明が立ち上げた暴走族の連合で、一時は広島の統一を成し遂げた当時最大のチーム。1983年の四代目を最後に解散し、広島の不良少年に伝説として語り継がれていた。
: 初代総長の村越は恋人あやと共に幹部の松尾安三に殺害され、二代目総長の座についた松尾は後年ヤクザとして出世。1990年、同じくヤクザとなった三代目総長・山方と四代目総長・五島は村越の復讐として松尾を殺害し、二人もその場で射殺された。
: 村越から山方、五島へと乗り継がれた[[カワサキ・Z400FX]]は「伝説の単車」と呼ばれ、TOP3時代には五島から一旦段野に受け継がれた後、司へと譲られた。TOP3時代が終わると暴走族の間で凄惨な争奪戦が繰り広げられるようになったため、司から
; 鎖国島(さこくじま)
: 「鬼」と呼ばれる社会不適合者を収容する[[安芸灘]]の孤島。松尾永一が不良少年の更生施設として[[1979年]]に立ち上げた。開設当初は島民同士の殺し合いが頻発し、[[1984年]]には脱走者が広島本土へ上陸する事件も発生していたが、それ以降は平穏・合法的に運営されるようになったため、90年代には都市伝説的に存在が囁かれるだけの忘れられた存在となり、やがて警察も情報収集を止めていた。
: 古参の島民には昭和50年代の陴威窠斗や旧廣島連合、極楽蝶のメンバーがいる。島で栽培された農作物等を本土に卸して収入を得ている他、年に1度数日間、島民が猫ヶ丘島へと力仕事のボランティアに出向いてくるのが恒例となっている。「鬼」は性格的には気のいい好人物が多い一方で、一般社会と相容れない禍々しい過去や人間性も持ち合わせている。
: 松尾は体力の限界から2014年に運営から退いたが、その後も島とは関わりを保っている。松尾は、島に収容される「鬼」はただ周囲を傷つける社会不適合者であるだけでなく、「鬼」の中でも孤独な人間であると語っている。
== 書誌情報 ==
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*# 2016年12月26日発売 ISBN 978-4-7859-5929-6
<!-- プロジェクト:漫画#書誌情報より、「公式発売日以降の書誌のみ記述し、発売予定は記述しないでください。」 -->
{{ヤングキング連載中}}
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