「麗江市」の版間の差分

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'''麗江市'''(れいこうし)は[[中華人民共和国]][[雲南省]]西北部に位置する[[地級市]]。
 
[[麗江古城]]はかつて[[少数民族]]の[[ナシ族]]の王都であり、現在でもナシ族の人々が多く居住している。またナシ族のほかに[[リス族]]、[[プミ族]]、[[ペー族]]、[[イー族|イ族]]が居住し、[[漢民族|漢族]]より少数民族人口の多い地域となっている。[[1996年]]の大地震で大きな被害を受けたが、翌年の[[古城区]]麗江古城の旧市街[[世界遺産]]への登録などを契機に復興が進められ、地震被害はほぼ修復され、以前は旧市街ではなかった場所まで旧市街と同様の建物が建られ、「旧市街」の範囲が広がりつつある。
 
== 歴史 ==
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雲南省北西部の[[横断山脈]]南方、[[長江]]上流[[金沙江]]の屈曲部([[玉竜ナシ族自治県]]石鼓鎮の'''長江第一湾''')付近の谷に位置し、街の周りを丘に囲まれる。旧市街地の平均標高は約 2,400 メートルの高原に位置している。市の北には標高 5,596 メートルの[[玉龍雪山]]があり、そのふもとの金沙江本流には[[虎跳峡]]と呼ばれる深い峡谷がある。市域は[[雲貴高原]]の一部であり、四川省との境界には[[瀘沽湖]]がある。
 
中国の都市は西安や北京のよう城壁に囲まれているのが一般である。近隣では[[大理市|大理]]のように古城地区が<!--代表的な都市名とはいえません。どちらかというと平遥あたりを例示すべきでは?-->城壁に囲まれているが一般であるが、麗江旧市街の周囲には城壁が存在していない。伝承によれば麗江を治めた王朝が、当時の皇帝の名「[[Wiktionary:ja:朱|朱]]」から兜を取った「[[Wiktionary:ja:木|木]]」という名前を与えられた当時の頭首[[阿甲阿得]]は木氏と姓を改め街を治めた。麗江も異民族の脅威に直面することもあったが、木氏は算卜により、木が統治する地域を城壁で囲むこと「木」が「[[Wiktionary:ja:困|困]]」になることを嫌い城壁を造営しなかったとされる。実際には水路が入り組んだ都市構造であり城壁の建設が困難な上、防御効果が少なく、治水の面でも城壁が不利になることを考慮して造営されなかったものと推察されている。
 
旧市街地は、古い木造の建物が密集し丘からの眺めは屋根瓦があたかも湖のように広がると形容される。
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== 観光 ==
麗江旧市街や[[玉龍雪山]]の[[索道|ロープウェイ]]は人気のある観光地となっている。旧市街は古い町並みが整備・保存され、多くの建物が商店・飲食店・宿泊施設に利用され、内外から多くの観光客が訪れる観光地となっている。夜は深夜0時までライトアップされ、夜遅くまで観光客が途切れることが無い。旧市街地には木府と呼ばれる旧領主の政庁などが有料で公開されているが、市街地そのものは以前は無料で入場できたが、現在は80元の「古城維持費」が掛かる。旧市街地の北側は観光客が多く観光客向けの商店などが多いが、南側は住民用の市場などがあり、ナシ族の現在の生活が垣間見られる。
 
玉龍雪山はその山麓全体が[[玉龍雪山国家重点風景名勝区]]として入場が有料となっており、ロープウェイやリフト、野外劇場などが整備されている。特に氷河公園までのロープウェイは、下部駅の標高3356メートルから氷河公園駅の標高 4,506 メートルまで、標高差 1,150 メートル、全長 2,968 メートルのロープウェイが通じており、これはロープウェイで到達できる標高としては、[[ベネズエラ]]の[[メリダ山脈]]のロープウェイの 4,765 メートルに次ぎ、世界で2番目の高標高地点となっている。また、駅からは 4,680 メートル地点まで遊歩道が整備されている。