「人間の証明」の版間の差分

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Don-hide (会話 | 投稿記録)
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実は、詩集におさめられた一編の詩に、麦わら帽子と霧積という地名が記されていたのだった。ひき逃げ事件から棟居は八杉にたどり着く。棟居は昔から八杉のことを知っていた。昭和24年、闇市でアメリカ軍人に強姦されそうだった八杉を棟居の父が助けようとして殺されたのだ。ジョニーがアメリカを去る際に残した「キスミー」という言葉から、群馬県の霧積の地名を割り出した棟居が霧積に向かうと、ジョニーの情報を知っているであろう中山たねという老婆が何者かに殺された。霧積では八杉恭子が戦後、進駐軍向けのバーで働いていたことが分かった。棟居は八杉がジョニーの母親で、ジョニー殺しの犯人だと推理する。棟居はジョニーの本当の母親を探すため、ニューヨークへ飛ぶ。棟居はニューヨークでの相棒となるシュフタン刑事の手の甲の刺青から、父を殺したのが彼であることを知る。ニューヨークで棟居はジョニーが日本で生まれたことを突き止める。棟居はひき逃げ犯の恭平をニューヨークで追い詰めた。すると、恭平は拳銃を向けたため、シュフタンに射殺された。棟居は東京に戻る。東京では日本デザイナーコンクールが開かれていた。その席で、棟居は八杉に恭平が殺されたことを伝える。八杉はコンクールで大賞を取った。八杉は授賞式を途中で抜け出し、霧積へ向かう。ジョニー殺しの犯人が八杉恭子だと明らかになる。八杉とジョニーは生き別れの母子だった。しかし、ジョニーの存在が世間におおっぴらになり、過去に黒人と関係があったとバレることを恐れた恭子はジョニーを殺したのだ。また、それらを知っている中山たねも殺していた。そして、八杉は霧積の崖から身を投げるのだった。翌日、八杉の死亡記事を読んだシュフタン刑事はジョニーの実の父親を訪ねた。既に麻薬依存に陥っていたが、事の全てを告げると解釈したように首を縦に振り、静かに息絶えた。シュフタン刑事はその遺体を廃墟の片隅に埋め、花を添えて帰ろうとした直後に黒人男性に刺され、そのまま動かなくなった。
 
== パロディ・オマージュ ==
* '''[[藤子・F・不二雄]]'''著『'''[[ドラえもん]]'''』第18巻「'''あの日あの時あのダルマ'''」の挿話でドラえもんのひみつ道具「なくし物とりよせ機」で今までになくした物をドンドン取り寄せるのび太が「'''おかあさん、おかあさん。'''」とママを呼んだ後に「'''どこへいったのでしょうねと、大さわぎしたムギワラ帽子。谷へ落としたあの帽子。'''」と答えた後に「『ぼんやりしてるからよ』なんてママはガミガミおこったけど、ちゃんと出てきたからね。」となくした帽子を見せる場面がある。
* '''[[コンタロウ]]'''著『'''[[1・2のアッホ!!]]'''』第9巻「'''拒人第三軍の巻'''」<ref>『[[週刊少年ジャンプ]]』1977年11/7(47)号掲載。</ref>の挿話で拒人二軍玉皮練習場に鳥人間の扮装したカントクが現れ、流目監督たちから「あんたがいては二軍が迷惑」「怪人鳥男のくる所ではない」と批判された事に「鳥男で悪かったな。こうみえてもわしはれっきとした人間だ」と言い返すカントクだったが、そばで鳥がパン屑を漁っているのを見て割り込んで「同じ鳥同士じゃないか、怒るなよ」と言いながらパン屑を拾って食べるカントクに流目が「人間じゃなかったんですか」とツッコんだ後、カントクが「疑うなら証拠をみせてやる!それっ」と言って'''帽子を飛ばした後'''<br />カントク「'''おかあさん、ぼくのあの帽子どうしたでしょうね'''」<br />流目「なんですか、それ!?」カントク「'''人間の証明'''」<br />と答えて「きまったーっ。きまったぜ、ベイビー」と会心のギャグに大喜びするカントクをよそに流目以下二軍の選手たちが白けてる様子が描かれている。 
* '''[[林律雄]]・[[大島やすいち]]'''著『'''[[おやこ刑事]]'''』第4巻事件簿No.5「'''ある殺し屋'''」<ref>『[[週刊少年サンデー]]』1977年12/18(51)号掲載。</ref>の挿話で冒頭で殺しの舞台となる映画館で上映されていた作品が『'''八つ墓の証明'''』となっており、これは連載当時公開中の大ヒット映画『'''[[人間の証明]]'''』([[松田優作]]主演、[[1977年]][[角川映画]])と『'''[[八つ墓村 (1977年の映画)|八つ墓村]]'''』([[萩原健一]]主演、1977年[[松竹]])のタイトルを足したパロディである。
 
== 映画 ==