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== 歴史 ==
=== 古代 ===
古代および中世において、音速を実際に測定したという記録はない<ref>[[#西條(2001)|西條(2001)]] p.85</ref>。しかし、音が光に比べて遅い速度で伝わるということは、古代から知られていた。たとえば紀元前1世紀に、[[ルクレティウス]]は、雷の光が目に届いてから雷鳴が聞こえることや、遠くで木こりが木を切ったのが見えてから木を切る音が聞こえることを指摘している<ref>[[#西條(2001)|西條(2001)]] p.84</ref><ref>[[#ハント(1984)|ハント(1984)]] p.45</ref>。
 
また[[古代ギリシア]]では、音の高さによって音速が異なるかについて議論になっている。たとえば[[アルキタス]]は、高い音は速く伝わり、低い音はゆっくり伝わると述べていた。なぜなら、棒で何かをゆっくり叩くと低い音が聞こえ、すばやく叩くと高い音が聞こえるからである<ref>[[#ハント(1984)|ハント(1984)]] pp.33-34</ref>。これに対して[[テオプラストス]]は、異なる高さの音によってつくられる協和音が同時に聞こえることから、高い音と低い音では音が伝わる速さには差がないと述べている<ref>[[#ハント(1984)|ハント(1984)]] pp.34-35</ref>。