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m 現在の東パキスタン / 現在のバングラデシュ
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== 栽培 ==
[[ファイル:Baumwoll-Erntemaschine auf Feld.jpeg|thumb|コットン・ピッカーによる収穫風景]]
綿花の栽培には降霜のない長い季節と600mmから1200mm程度の降水量が必要とされる。この条件を満たすのは熱帯から亜熱帯にかけての湿潤・半乾燥地帯であるが、現在では灌漑の発達により、[[ウズベキスタン]]などより降水量の少ない地域でも大規模な綿花栽培が行われるようになってきている。生産された綿花はコットン・ピッカーなどの収穫機械により収穫されるが、[[アフリカ]]などの開発途上国では手摘みによって収穫されている。
 
== 歴史 ==
[[ファイル:Mandeville cotton.jpg|thumb|[[14世紀]]に[[ジョン・マンデヴィル]]が描いたワタの想像図]]
Foods and Nutrition Encyclopedia によれば、現在までに見つかっている木綿栽培の最古の証拠はメキシコで見つかっており、約8000年前に遡る。その種類はアメリカ栽培綿 ''[[:en:Gossypium hirsutum|Gossypium hirsutum]]'' で、現在世界で栽培されている木綿の89.9%がこの種である。野生の木綿の種はメキシコで最も多様であり、それに[[オーストラリア]]とアフリカが次いでいる<ref>[http://www.health.gov.au/internet/ogtr/publishing.nsf/Content/cotton-3/$FILE/biologycotton08.pdf The Biology of Gossypium hirsutum L. and Gossypium barbadense L. (cotton)]</ref>。
 
[[旧世界]]で最も古い木綿栽培の痕跡は約7000年前([[紀元前5千年紀]]から[[紀元前4千年紀]])のもので、[[インド亜大陸]]の北西の広大な領域(現在の[[バングラデシュ]]と北西インドの一部)で発達した[[インダス文明]]の住民によるものである<ref>Stein, Burton (1998). ''A History of India''. Blackwell Publishing. ISBN 0631205462. page 47</ref>。インダス川流域の木綿産業はかなり発展し、そこで生まれた紡績や機織りの技法は[[インド]]で比較的最近まで使われ続けていた<ref>Wisseman & Williams, page 127</ref>。西暦が始まる以前に木綿の布はインドから[[地中海]]、さらにその先へと広まっていた<ref>The Columbia Encyclopedia, Sixth Edition. ''cotton''.</ref>。