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乾燥空気中で[[自然発火]]する。
== 合成 ==
* ジメチルアルシン塩化物とジメチルアルシンから合成される。
: <ce>As(CH3)2Cl\ + As(CH3)2H -> As2(CH3)4\ + HCl</ce>
* 酸化カコジルは[[三酸化二ヒ素]]との[[酢酸カリウム]]の反応によって合成される。
: <ce>4CH3COOK\ + As2O3 -> As2(CH3)4O\ + 4K2CO3\ + CO2</ce>
== 歴史 ==
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[[イェンス・ベルセリウス]]がジメチルヒ素[[ラジカル (化学)|ラジカル]] (CH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>As・ をギリシャ語の悪臭 (kakodes) と物 (hyle) からカコジル (kakodyl) と名づけたことが由来である(現在は綴りが変更されている)。
[[エドワード・フランクランド]]と[[ロベルト・ブンゼン]]によって研究され、これまで知られている[[有機金属化合物]]の中で最も初期のものの1つであると考えられている。ヒ素を[[酢酸カリウム]]と共に蒸留することによって初めて合成された。ブンゼンによると、「この物質のにおいはすぐに手足をひりひりさせ、めまいを起こしたり意識を失ったりすることさえある。この化合物を吸い込むと、他の悪影響が認められない場合でも、舌が黒い膜で覆われるのが特徴である」。ブンゼンはカコジルの研究により死にかけたうえ、爆発により右目の視力を失っている。カコジルを研究することにより、ブンゼンは[[メチルラジカル]]の提唱に至った。
== 関連項目 ==
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