「日欧文化比較」の版間の差分

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== 構成 ==
日欧間にある文化の差異を「主の恵みを得て<ref name="okada1993_13" />」14章に分類し、まとめている。倫理道徳といった重めな項目から、しょうもない項目までさまざま全体で600項目以上<!--609-->ある<ref name="Jorissen47">{{harvnb|ヨリッセン|1998|p=47}}。</ref>。表現は同時代のヴァリニャーノによる『[[日本諸事要録]]』と比較して中立的・客観的であり、あくまでも対立する諸事象の紹介にとどまる<ref name="Jorissen47" />。文体、記述のスタイルは[[エンゲルベルト・ヨリッセン]]の評に拠れば「著者や語り手のコメントが全くないという特徴」をもつ<ref name="Jorissen46">{{harvnb|ヨリッセン|1998|p=46}}。</ref>。14章の項目36において、日本人は曖昧な言葉を最良とするのがヨーロッパ人との違いであると指摘しているが、この曖昧さというスタンスは、日欧どちらが優れているかという意見を表明しないフロイスの記述にも見られるものかも知れない<ref>{{harvnb|ヨリッセン|1998|p=48}}。</ref>。
 
以下に章立てと内容を挙げる。各章の日本語訳は文庫版の目次による<ref>{{harvnb|Fróis, Luís|岡田章雄|1993|pp=9-10}}。</ref>。