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{{Otheruseslist|ドイツの伝承の妖精|アメリカの総合格闘家|ケリー・コボルド|ドイツの天文学者|ヘルマン・コボルト}}
'''コボルト'''(Kobold({{lang-de-short|Kobold}} <ref>{{ipa|ˈkoːbɔlt}}</ref>、{{lang-en-short|kobold, kobalt)cobold}})は、[[ドイツ]]の民間伝承に由来する醜い[[フェアリー|妖精]]、[[精霊]]である。'''コーボルト'''、'''コボルド'''とも表記する。コボルトは[[ドイツ語]]で邪な精霊を意味し、[[英語]]ではしばしば[[ゴブリン]]と訳される。
[[ファイル:Kobold_artlibre_jnl.jpg|thumb|パイプを吹かすコボルト。]]
最も一般的なイメージは、ときに手助けしてくれたりときにいたずらをするような家に住むこびとたちというものである。彼らは[[ミルク]]や[[穀物]]などと引き替えに家事をしてくれたりもするが、贈り物をしないままだと住人の人間に[[いたずら]]をして遊んだりもする。また、一度贈り物をもらったコボルトはその家から出て行ってしまうと言われる。もうひとつあるコボルトのイメージは、[[坑道]]や地下に住み、[[ノーム (妖精)|ノーム]]により近い姿である。
 
[[原子番号]]27の[[金属元素]] [[コバルト]]の名はコボルトに由来する。コバルト[[鉱物]]は[[冶金]]が困難なため、[[16世紀]]頃のドイツでは、コボルトが坑夫を困らせるために魔法をかけて作った鉱物と信じられていたからである。
 
== グリム童話におけるコボルト ==
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嘘をついたことで王に藁を黄金に変えるよう無理難題を命じられた娘の前に、奇妙な小人(原文ではコボルト)が現れる。彼は藁を黄金に変えることと引き替えに、娘に将来生まれる娘の子供を要求した。娘はそれを承諾し、黄金を受け取る。喜んだ王は娘と結婚し、やがて子供が生まれた。すると約束通り小人が現れ、子供を要求するが、娘が泣いて頼んだため、3日以内に名前を当てたら許してやると約束する。様々な名前を言う娘だが、いずれも違う。万策尽きた娘は四方に人をやって情報を集めるが、そのうちの一人が何者かの歌う歌が聞いたと報告した。
:「[[ルンペルシュティルツヒェン|ランペルスティルスキン]]<ref>{{lang-en-short|Rumpelstiltskin}}(ルンペルシュティルツヒェン、{{lang-de-short|Rumpelstilzchen}})</ref> は明日になれば子供を手に入れる」
翌日、現れたコボルトに娘は名前を告げる。まさか当てられるとは思っていなかったコボルトは怒り狂い、力任せに床を踏み抜き、足を取られてしまう。そして引き抜こうと力を込めたが、足は抜けず、彼の体は真っ二つに裂けて死んでしまった。
 
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また、[[1970年代]]には日本でコボルト人形が販売され、人気を集めた。プラスチック製で、星座によって色が決められていた。ドイツの森に帰らなければならないため、願いが叶ったら土に埋めるという設定になっていた。
 
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==