「速度違反自動取締装置」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
34行目:
== 種類と特徴 ==
; レーダー式
: [[ドップラー・レーダー]]を利用して車両の速度を測定する方式。車両に対して電波を照射し、反射した電波の[[電波の周波数による分類|周波数]]から速度を計算する。[[電波法]]令上の[[無線標定陸上局]]であり、操作またはその監督に[[無線従事者]]を要する<ref name="h2mpt240">[[電波法施行規則]]第33条第6号(5)に基づく平成2年郵政省告示第240号第1項第4号および第5号により、警察用の無線標定陸上局と無線標定移動局の操作は、'''無線従事者を必要としない「簡易な操作」ではない'''ため。</ref>。中央分離帯、または路肩に撮影装置が、その10mほど前方の道路上にレーダーのアンテナが設置されている。防犯上、撮影装置は金網で囲まれているのがほとんどである。この撮影装置内に交換式の[[写真フィルム]]が装填されているが、所定の枚数をすでに撮影してしまった場合など、ごくまれに違反通知が来ないケースがある。また[[2000年代]]以降、警察予算の都合のため[[デジタルカメラ]]化による更新が遅れ、故障時にも修理を行わず、事実上放置されている個体もある<ref name="sankei"/>。なお、臨時に速度超過違反の取締りを行うため、警察官がレーダー操作する移動可搬型もある。
: 欠点は、雨天時や車間距離が詰まっている場合などに反射波の受信が困難となり、まれに誤測定をすることと、常に電波を発射しているため、レーダー探知機に発見されやすいこと。([[セルスター工業|ASSURA]]の探知機はオービスと呼んでいる。)
; ループコイル式
: 道路下5cmの所に、6.9mの間隔を空けて3個のループコイルが埋め込まれている。車両は金属製であるため、車両がループコイルに接近すると、ループコイルの[[インダクタンス]]が変化する。これを利用して、車両の通過時間と距離 (6.9m) から速度を計算する。ループコイル3つで2回の測定を行い、その結果に大きな差がある場合などは異常として撮影は行われない。レーダー式の電波を検出するタイプの探知機には発見されない。雪に弱く(積雪が磁気遮蔽となり、車両の通過を検出できない)、積雪地域ではあまり見られない。なお、撮影装置はレーダー式と同様であり、撮影地点には白線や路面の切り欠き溝、あるいは逆三角の金属プレートがはめ込まれていることが多い。ループコイルは車両の重量によって舗装とともに損傷を受けるため、定期的な交換が必要になる。最近は[[首都高速道路]]を中心にデジタルカメラ化されており、写真フィルム切れがなくなった。([[セルスター工業|ASSURA]]のレーダー探知機では首都高のデジタル化オービスはLHシステムと区別される。)