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[[ファイル:Cork coaster.jpg|right|300px|thumb|粉砕したコルクを薄い薄板に圧縮成型して作ったコースター]]
[[ファイル:Quercus suber corc.JPG|right|300px|thumb|コルクガシから採取したコルク原材(ポルトガル)]]
'''コルク'''({{lang-nl-short|kurk}}、{{lang-en-short|cork}})は、'''[[
== 採取と加工の方法 ==
コルクは本来は[[コルクガシ]]の[[樹皮]]である。採集する際に[[形成層]]などの生きた組織を痛めないように、樹皮のみをはいで製造する。コルクガシを植樹後、数年を経た段階で、第1回の剥ぎ取りを行う。このときに得られた樹皮(バージンコルク)は表面が亀裂や凹凸に富み、加工製品の素材としては適さない。そのため、[[洋ラン]]のような熱帯性の[[着生植物]]を着生状態で栽培するときの植え付け材として利用される。その後は数年ごとに再度厚く成長した樹皮を剥ぎ取っていく。この2回目以降に得られた樹皮は表面が平滑な均質性の高い材質であるので、打ち抜いてワインなどの瓶の栓を製造する。剥ぎ取られた樹皮はまず高温蒸気処理を受ける。これによって樹皮は弾力を増やし、丸みがとれて平らになり、打ち抜きやすくなる。打ち抜かれて残った樹皮は粉砕された後に接着剤と共に圧縮され、圧搾コルクとして利用される<ref>[http://www.youtube.com/watch?v=bqF3SGFigdY Sughero: estrazione in Sardegna /As the CORK is harvested in Sardinia Agricura.it] - YouTube</ref>。
主な生産地は[[ポルトガル]]であり、全世界の生産量の約52%を占める。そのほか、[[スペイン]] (29.5%)、[[イタリア]] (5.5%)、[[アルジェリア]] (5.5%)、[[モロッコ]] (3.7%)、[[チュニジア]] (2.5%)、[[フランス]] (1.1%)などで生産される。世界のコルク林面積は約228万ヘクタール。その内訳は[[ポルトガル]] (32.4%)、[[スペイン]] (22.2%)、[[アルジェリア]] (18.2%)、[[モロッコ]] (15.2%)、[[フランス]] (4%)、[[チュニジア]] (4%)、[[イタリア]] (4%)である。
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なお、[[生物学史]]では[[ロバート・フック]]がコルクの断面を観察し、多数の小部屋を見つけてこれにCellと名付け、これが後に細胞の語に使われたことから、細胞発見の素材としても知られている。
[[コルクガシ]]は[[地中海性
▲[[地中海性気候|地中海の温暖な気候]]を好み、南欧や北[[アフリカ]]に分布する。[[イベリア半島]]をはじめ、[[イタリア]]などでもコルク製造のために栽培される。コルクガシはコルク生産目的だけではなく、[[防砂林]]としても植えられている。
== 合成コルク ==
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